藤井聡太七段 千田翔太七段に敗れ3連覇ならず 朝日杯将棋オープン戦準決勝

引用元:中日スポーツ
藤井聡太七段 千田翔太七段に敗れ3連覇ならず 朝日杯将棋オープン戦準決勝

 将棋の高校生棋士・藤井聡太七段(17)は11日、東京・有楽町の朝日ホールで指された「第13回朝日杯将棋オープン戦」準決勝で千田翔太七段(25)に115手で敗れた。羽生善治九段(49)が第7~9回に記録して以来の3連覇が懸かっていたが、ならなかった。同棋戦では初参加から17戦目での初黒星となった。

 盤上は角換わりから先手・千田七段が研究の範囲内か、ほとんど時間を使わず積極的に攻めてくる不気味な展開に。藤井七段は66手目で持ち時間の40分を使い切って1分将棋となったが、この時点で千田七段は何と4分しか使っておらず、消費時間でも大差がついてしまった。

 大盤解説にゲスト出演した師匠の杉本昌隆八段(51)も「これまでの朝日杯の中で最も厳しい戦い」と苦戦を認めるなか、午後0時5分、藤井七段が投了すると、大盤解説会場は「あ~あ」と大きなため息に包まれた。ファンは公開対局場も含め、770人が観戦に訪れた。

 「粘り強く指すことができずに残念です」と振り返った藤井七段。3連覇がならなかったことについては「また実力をつけて頑張りたい」と前を向いた。