「麒麟がくる」門脇麦「揺れながら、だんだんと消えていく炎が…」駒、思い人・光秀と一夜明かす

「麒麟がくる」門脇麦「揺れながら、だんだんと消えていく炎が…」駒、思い人・光秀と一夜明かす

 俳優の長谷川博己(42)が主演を務めるNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜後8・00)は23日、第6話。終盤、美濃に帰る途中、主人公・明智光秀(長谷川)と、女優の門脇麦(27)が好演している娘・駒が寺で一夜を明かすシーンが放送された。

 大河ドラマ59作目。第29作「太平記」(1991年)を手掛けた名手・池端俊策氏(74)のオリジナル脚本で、智将・明智光秀を大河初の主役に据え、その謎めいた半生にスポットを当てる。物語は1540年代、まだ多くの英傑たちが「英傑以前」だった時代から始まり、それぞれの誕生を丹念に描く。

 第6話は「三好長慶襲撃計画」。京で開かれる連歌会で、時の権力者・細川晴元(国広富之)が、晴元を凌ぐ実力者となろうとしている三好長慶(山路和弘)と松永久秀(吉田鋼太郎)を暗殺しようと計画していることを光秀(長谷川)は知る。将軍・足利義輝(向井理)の治世の下、京の安寧が崩れることを恐れ、三淵藤英(谷原章介)と細川藤孝(眞島秀和)らと協力し、松永らを救う。しかし、光秀は負傷。望月東庵(堺雅人)の診療所へ運び込まれ、駒(門脇麦)と久々の再会を果たす…という展開。

 “恋心”を抱く光秀と2人きりのシーン。門脇は「火を焚(た)くという描写は台本にはなく、監督のアイデアで足された設定でした。揺れながら、だんだんと消えていく炎が駒の心情と、歌とピタリと重なって、あのシーンの空気感を丸ごと包み込んでくれたように思います」と振り返った。

 チーフ演出の大原拓監督は「今と違って、いつでもどこでも何度も会えないのが戦国の世。しかも、思い人と再会するなど、ほぼあり得ない。そうした時代観を背景にしているからこそ、より恋心が募る。そうした思いを抱えた駒が、光秀にドギマギしまくり。少女のあどけなさと恋する女性の表情を行ったり来たりするのを、門脇さんが巧みに表現してくれて、とても魅力的に、かつキャラクターの幅や奥行きを広げてくれました」と絶賛した。