那須川天心「常識を覆したい」史上最高のスタイルを追求

引用元:TOKYO FM+
那須川天心「常識を覆したい」史上最高のスタイルを追求

藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMの番組「TOYOTA Athlete Beat」。2月15日(土)の放送では、格闘家の那須川天心選手をゲストに迎え、お届けしました。

千葉県出身の那須川選手は、1998年8月18日生まれの21歳。5歳のときに空手を始め、その後キックボクシングに転向。高校在学中の15歳でプロデビュー。

これまでの公式戦の戦績は、キックボクシング34戦34勝26KO、総合格闘技4戦4勝3KO、ミックスルール1戦1勝1KO、合計39戦39勝TKO含む30KOと無敵の強さを誇る圧倒的実力から「神童」、「キックボクシング史上最高傑作」と呼ばれ、格闘技人気を牽引しています。

◆メイウェザー戦「初めて恐怖を感じた」

藤木:50戦無敗のボクサー、フロイド・メイウェザー戦。最初はどんなオファーがきたのですか?

那須川:父親から、格闘技や普段のこととかで説教されて……けっこうへこんでいたときに、「そういえばお前、メイウェザーとやるか?」っていきなり言われて。「えっ!?」ってなるじゃないですか(笑)。

藤木:メイウェザー選手と戦うなんて、想像すらしないですよね。

那須川:「やる機会があるんだったらやりたい」って言ったら決まりました(笑)。こういうチャンスは本当にないので、(何も)考えずに気持ちで「やります!」って言っちゃいましたね。

藤木:ルールが直前になって変わるなど、いろいろとあったじゃないですか? キック一発が500万ドル?

那須川:そうですね。5億5000万くらいの罰金と言われて。

藤木:「えっ、俺払うの?」って思いませんでした?

那須川:思いましたけど、絶対に蹴られないなって思いましたね(苦笑)。

藤木:ボクシングルールで、ウェイトの違うメイウェザー選手と戦うのは、やっぱりハンデは相当ですよね?

那須川:相当でしたね。自分に不利なルールしかない試合だったので。

藤木:実際にリングで対峙してみて、どうでしたか?

那須川:めちゃめちゃ大きかったですし、初めて試合のなかで恐怖を感じました。

藤木:その怖さはどういうものでしたか?

那須川:1番思ったのは、とにかく“でかいな”っていうのがありましたね。

藤木:パンチの質は違いましたか?

那須川:重かったですね。体重の違いもありますが、今まで食らったことのない重さだったので。やりながら勉強になったというか、すごく良い経験でしたね。

藤木:TKOされてしまったということで悔しさもあったと思うのですが、そこから得られたものはありましたか?

那須川:僕は、得られたものしかないなと思います。“悔しい”という気持ちもありましたけど、“クソー!”ってなったのはその日だけで、次の日にはケロっとしていましたから。