スティーヴ・ハケット来日ツアー ジェネシス珠玉の名作「月影の騎士」を再現!

引用元:夕刊フジ
スティーヴ・ハケット来日ツアー ジェネシス珠玉の名作「月影の騎士」を再現!

 【YFM 夕刊フジmusic】

 イギリスのプログレ・バンド、ジェネシスの黄金期を支えた名ギタリスト、スティーヴ・ハケットのコンサート「GENESIS REVISITED TOUR 2020」が5月15、16、17日の3日間(金~日)、川崎市のクラブチッタで開催される。

 ハケットは初代ギタリストのアンソニー・フィリップスに代わり、ジェネシス3作目のスタジオ・アルバム『怪奇骨董音楽箱(Nursery Cryme)』(1971年)から加入。フロントマンのピーター・ガブリエル(Vo)が6作目の74年『眩惑のブロードウェイ(The Lamb Lies Down on Broadway)』を最後に脱けたあとも、8作目の76年『静寂の嵐(Wind&Wuthering)』まで在籍していた(ほかライブアルバムも2作品)。

 フィル・コリンズがフロントに立った本家・ジェネシスは2007年のツアーを最後に活動をやめており、今、純粋なジェネシスの音をたっぷり聴けるのはハケットのライブだけ。特に今回は、日本のファンに絶大な人気を誇る73年の5作目『月影の騎士(Selling England by the Pound)』の全曲再現がメインだ。

 前半を飾る『Dancing with the Moonlit Knight』~『I Know What I Like』~『Firth of Fifth』の流れは数あるプログレの名作群のなかでも屈指で、天空を舞い上がるようなハケットのギターソロは涙さえも誘う。名曲『The Cinema Show』も含まれ、ハケットも「ジェネシス作品のなかで特にお気に入り」と公言している。

 またソロ作からは、最高傑作の79年『Spectral Mornings』の楽曲を中心にプレイ。アルバムオープニング『Every Day』のソロはハケットの代名詞ともなっている。

 バックを支えるのはガブリエルのボーカルを思い起こさせるナッド・シルヴァン、ザ・フラワー・キングスに続き来日するヨナス・レインゴールド(B)、盟友ロジャー・キング(Key)ら。2年ぶり9回目の来日でもまた、ハケットは日本のファンをとことん熱くさせる。