第2部「ベルリ 撃進」本日より上映!4つのポイントでわかる『G-レコ』講座<画像20点>

引用元:Movie Walker
第2部「ベルリ 撃進」本日より上映!4つのポイントでわかる『G-レコ』講座<画像20点>

「機動戦士ガンダム」40周年の2019年11月に第1部が上映された、富野由悠季総監督による劇場版『Gのレコンギスタ』。全5部作のスタートを告げ、大ヒットしたこの「行け!コア・ファイター」では、主人公ベルリがなし崩し的に敵勢力の宇宙海賊と共闘し、自身とヒロインのアイーダらを救出に来たキャピタル・アーミィを退ける。そして、ベルリとG-セルフを乗せた宇宙海賊の母艦「メガファウナ」が、次の囮作戦のため、宇宙へと上がるところまでが描かれた。それに続く第2部『Gのレコンギスタ II』「ベルリ 撃進」が、本日より2週間限定で上映される。あらためて『Gのレコンギスタ』の見どころを振り返っておこう。

【写真を見る】第2部ではベルリらに様々な困難が降りかかる!<画像20点>

■ 舞台は宇宙世紀のさらに未来?“キャピタル・タワー”とは?

作品の舞台となるのはR.C.(リギルド・センチュリー)1014年。かつてのガンダム作品の舞台となった宇宙世紀=U.C.が終わり、改元されてから10世紀以上の年月が経った世界。地球上のエネルギーは、宇宙からもたらされるエネルギー源であるフォトン・バッテリーによってまかなわれていた。人類が生きるうえで欠かせない存在であるフォトン・バッテリーは、キャピタル・タワーと呼ばれる軌道エレベータによって宇宙から運ばれ、地球上の各国へ配給されるというシステムが人々の生活を支えていたのだった。

■ ベルリとアイーダ。そして、ラライヤが物語のカギを握る!

物語は、キャピタル・タワーを警護するキャピタル・ガードが、宇宙から落下してきたモビルスーツ「G-セルフ」を発見したことから始まる。戦闘の中でキャピタル・ガードは、パイロットであるラライヤ・マンディを保護するが、彼女は記憶障害を起こしており、その秘密を明かすことができない幼子のような状態になってしまっていたのだった。一方、落下したG-セルフは、行方不明となってしまう。その1週間後、大国アメリア軍の独立部隊である宇宙海賊が、確保したG-セルフを使ってキャピタル・タワーを襲撃。偶然居合わせたキャピタル・ガードの候補生であるベルリ・ゼナムは、G-セルフを拿捕し、その後彼の運命を大きく変えることになる宇宙海賊の女性パイロット、アイーダ・スルガンと出会うのだった。

■ ベルリとアイーダの変化する関係性にも注目!

本作の見どころとなるのが、主人公であり、G-セルフのパイロットとなるベルリと宇宙海賊に参加するアメリア軍総監の娘アイーダとの関係。戦いの中で偶発的とは言えベルリに恋人を殺されたアイーダは、ベルリを憎みながらも、激戦の中でその才能に助けられ次第に彼を認めていく。一方、ベルリは偶然出会ったアイーダにひと目惚れし、彼女を追うように行動し、本来ならば敵対する宇宙海賊に参加することになってしまう。微妙な距離感の中で、共に戦うことで変化していく二人の関係性。そして、第2部では、ベルリとアイーダの行動が彼らを取り巻く情勢にも大きく影響を与えていくことになるのだ。

ベルリとアイーダに加えて、物語のキーパーソンとなるのが、キャピタル・タワーに所属するキャピタル・アーミィの兵士で仮面を着用した謎の男「マスク」。その正体は、ベルリと同じくキャピタル・ガード養成学校に通っていた、友人のルイン・リーである。第1部ではエルフ・ブルック、第2部ではマックナイフと呼ばれる高い機動性を誇るモビルスーツを操り、ベルリや宇宙海賊に強襲を仕掛けてくる。

■ 謎のモビルスーツ「G-セルフ」を巡る展開も大きな見どころ

そして、もう一つのポイントとなるのが、モビルスーツのG-セルフ。宇宙のどこからか地球へと落下し、ラライヤ、アイーダ、そしてベルリにしか動かすことができない謎の機体は、何らかの大きな秘密が隠されているらしく、単なる戦闘用のモビルスーツという存在を越えて、アメリア軍だけでなく、キャピタル・アーミィもこの機体を強奪すべく宇宙海賊に迫る。G-セルフの存在と価値、そしてその秘めた能力が、どのようなものかを追う展開も作品の大きな見どころと言っていいだろう。

第1部はベルリとアイーダ、そしてラライヤの出会いの物語であったが、第2部では、地球上だけに留まらない脅威の存在が明らかになり、物語の勢いも加速していく。未体験の人は第1部もチェックして、富野由悠季が示す新たな時代に向けた物語を、ぜひ劇場で体感してほしい。(Movie Walker・文/石井誠)