カンニング竹山「もっと“長距離”で考えたほうがいい」嫉妬に悩むリスナーに届けた言葉

引用元:TOKYO FM+
カンニング竹山「もっと“長距離”で考えたほうがいい」嫉妬に悩むリスナーに届けた言葉

TOKYO FMの生放送番組「鈴木おさむと小森隼の相談フライデー」。放送作家の鈴木おさむと小森隼(GENERATIONS from EXILE TRIBE)が“相談員”となり、リスナーの人生相談にコンサルしていきます。今回の放送は、お笑い芸人・カンニング竹山さんをお迎えしました。<リスナーの相談>
「いま、“嫉妬”や“プライド”に関することで悩んでいます。私は、小学校の先生になりたくて、4年間、勉強はもちろんボランティアも頑張って取り組んできました。しかし、教員採用試験の結果は、1次試験で不合格。

そんななか、周りの友達や同級生が、2次試験に向けて勉強するのがうらやましく、心から『おめでとう! 頑張ってね!』と言えませんでした。また「落ちてしまって恥ずかしい」というプライドも捨てられず、胸が苦しいです。どうすれば、嫉妬心やプライドを捨てられ、気持ちを切り替えられるものでしょうか?(ラジオネーム のばら 21歳 女性)

おさむ:竹山君は、例えば、M-1に出ていて、自分が落ちて、まわりのすごく近い友達が受かったら、“おめでとう”って言いますか?

竹山:うーん、ちょっと言いづらいけども……。

おさむ:表面上は言う?

竹山:表面上は言いますよね。まず、“自己分析を冷静にしたい”と思いますよね。何故、自分が落ちたのかってことを。

おさむ:なるほど。

竹山:それで、やっぱり“精神的に耐えられるかどうか”“待てるかどうか”だと思うんですよね。この方だって、1次試験を落ちたとしても、また来年もある訳でしょ、本当に教師になりたかったら。ただ、“今”だけを見ているから焦るんだけど、人生って“トータル”ですから。

おさむ:あと、あれじゃない? こういうときに“おめでとう”と言ってあげられる自分でいたいかどうか。よく、“自分がもしドラマの主人公だったらどう見えるか”って思うんだけど、言うほうが“かっこいい”と思うんだったら言えばいいし、言うのが本当につらいんだったら、“向こうも分かっているでしょう”っていう感じですけどね。

竹山:おめでとうって言えるときがまた来るんじゃないですかね。そんな無理して言う必要はないかもしれないですよね、今はね。

おさむ:そうそう。俺、(出身の)明治学院大学って所に、元々そんなに“受かる”って言われてなかったんですよ。だけど、俺はどこの大学でも良くて、大学の問題集だけを解いて、フィーリングの良い所だけ受けたら受かったんですよ。

そうしたら、俺より偏差値が良かった奴がいて、そいつに“どうやら明学に受かるかもしれない”って言ったら、そんなに仲良くないんだけど、わざわざそいつ、合格発表のときに実家に電話してきたの。それで、「どうだった?」って言われて、「あ、受かった」「そうなんだ」って言って、ガチャって切られたの。

だから、すごい悔しかったんだと思うんだよね、自分のほうが偏差値が良いのに“何であいつが”って。しかも、そのときのことって、いまだに覚えてる訳じゃん、30年経っても。だから、こういうときにも、ちょっと嫌な態度をとったりすると、意外にずっと覚えているよな、っていう感じはするけどね。

竹山:尾を引きますよね。だから、長い目で本当に考えなきゃいけないんですよね。嫉妬心やプライドを、徐々に捨てていくっていうのも“成長する”ってことですから。だからもっと“長距離”で考えたほうがいいですね、気持ちはわかるけどね、誰でもこういうことはあるっていうことですよね。

小森:そうですよね。“そこから先に”ってこと。

竹山:そうなんですよ。だって、僕らの世界でも、昔は調子よかったのに、40代後半になったらいない、とか、いろいろ賞を取った人が全然活躍していない、とかもあるから。だから、それはあまり気にしなくていいと思うんですよね。教師をやりたいなら、また来年受ければいいだけで。

おさむ:そうだよね。小説家の人とかもさ、すごい有名な人でも“最近の作品が売れない”なんて当たり前じゃない。名前とギャップに苦しんだりとか……やっぱり、“継続”だよね。人生のその先を考えたら。“切り替えられるもの”というか、長いですからね、この先。“点”だから。それで、別に言いたくなければ言わなきゃいいしってことですね。でも自分が言わなかったら、今度自分が受かったときに言われないけどね。

小森:確かに。間違いないですね。

おさむ:でもそれでいいと思うしね。

カンニング竹山さんの単独ライブ「放送禁止 2020 中野サンプラザスペシャル」が、3月17日(火)に東京・中野サンプラザで開催されます。チケットは残席僅か。詳しくは各プレイガイドにてご確認ください。

次回2月21日(金)の放送は、歌手のファーストサマーウイカさんをゲスト相談員にお迎えします。どうぞお楽しみに!

(TOKYO FMの生放送番組「鈴木おさむと小森隼の相談フライデー」放送より)