NHK、4月から常時同時配信・見逃し番組サービス開始 塚原アナも「便利!」と太鼓判

引用元:オリコン
NHK、4月から常時同時配信・見逃し番組サービス開始 塚原アナも「便利!」と太鼓判

 NHKは、4月1日から、常時同時配信・見逃し番組配信サービス「NHKプラス」を“放送の補完”として開始する(3月1日から申し込み受付、試行的に利用可能)。受信契約者であれば追加の負担なく、パソコンやスマートフォン、タブレットで、総合テレビやEテレの番組を放送と同時に視聴できるほか、放送後から7日間いつでも視聴できる。

 受信契約者一人につき1つのIDが発行され(利用申し込みが必要)、そのIDで最大5つの端末で同時視聴できる。利用にあたって、携帯電話会社やプロバイダーなどの通信料金が発生するのはほかの動画配信サービスと同じだ。

 配信される番組は、同時配信、見逃し番組配信とも、埼玉県、千葉県、東京都および神奈川県の各区域を合わせた区域(南関東エリア)を対象にした番組(※配信の権利や番組の都合上、番組のすべてや一部が配信されない場合あり)。同時配信は毎日、3月は原則的に午前7時から翌日午前0時までの1日17時間程度、4月以降は午前6時から翌日午前0時までの18時間程度の提供となる(緊急災害報道は除く)。同時配信中の番組は、放送中であれば、番組の冒頭や途中から再生できる「追いかけ再生」も備わっている(一部対象外となる番組あり)。なお、利用は国内のみとなる。

 20日に東京・渋谷の同局で行われたメディア向けの説明・体験会では、人気番組『チコちゃんに叱られる!』などを担当する塚原愛アナウンサーが機能を説明した。スマートフォン上での操作も「やっていくうちに慣れます」と、塚原アナ。

 「今朝、朝ドラを見逃してしまったのですが、説明会と説明会の間の空き時間に観ることができました。自分のタイミングで見逃した番組を見られるのはやはりすごく便利だと思いました。働きながら、家庭もあって、自分が見たいときに見たい番組が見られないというストレスを感じることもありましたし、朝ドラを見ていて、子どもの声にかき消されて、せりふが聞きとれなかった時に、そこだけ見直すことができるというのが、便利」と、自身のリアルなお試し利用体験を披露した。

 見逃し番組をジャンルやテーマ別にまとめた「プレイリスト」機能、日付やチャンネル、キーワードで探すことができる「番組を探す」機能についても、「普段から好きで見ている番組以外にも、この俳優さん、この番組にも出ていたんだ、とか、この話題をこの番組でも扱っていたんだ、という発見があったので、興味あることをさらに広げて楽しんでいただけるんじゃないかと思います」。例えば、「岡村隆史」で検索すると、『チコちゃんに叱られる!』のほかに、大河ドラマ『麒麟がくる』や、7日以内に放送された大河ドラマの関連番組がリストアップされる。

 また、画期的なのは、気に入った番組を「共有」できる機能。番組の詳細ページから、番組の冒頭または、途中の場面から再生できるリンクをメールやSNSで送れる機能も搭載。受け取った人も「NHKプラス」の視聴環境が整っていれば、リンクをクリックするだけで再生画面にアクセスできる。記者も体験してみたが、通信回線を経由するので、放送から数秒程度遅れるが、4Gの環境下でサクサク動き、番組の再生画質も「高」状態だとかなり良い(最低・低・中・高から選べる)。副音声にも対応している。