座・高円寺「戦争戯曲集」3部作を今年も上演、松本修・生田萬・佐藤信の新演出で

座・高円寺「戦争戯曲集」3部作を今年も上演、松本修・生田萬・佐藤信の新演出で

座・高円寺の劇場創造アカデミー10期生修了上演「『大いなる平和』『戦争戯曲集 三部作』より」が、2月21日から23日まで東京の座・高円寺1で上演される。

【写真】劇場創造アカデミー10期生修了上演「『大いなる平和』『戦争戯曲集 三部作』より」チラシ裏(メディアギャラリー他1件)

同アカデミーでは、1期生の修了上演より8年間、エドワード・ボンドの「戦争戯曲集 三部作」に取り組んできた。今回は、三部作の中でも一番長大な「大いなる平和」を、講師の松本修、生田萬、佐藤信による新演出で上演する。戦時下の食糧困難の中、若い兵士は、人口統制のために故郷の赤ん坊を1人殺してくるよう命じられ……。

上演に際し、劇場創造アカデミー10期生は「今回の『大いなる平和』の上演を、私たちにとっても、観客のみなさんにとっても、自分自身がどう生きるべきかについて思考する場にしたいと思っています」と連名でコメントを寄せた。

出演者には10期生、修了生のほか、賛助出演として劇団唐ゼミ☆の米澤剛志が名を連ねた。上演時間は途中2回の休憩を含む約5時間を予定している。

■ 劇場創造アカデミー10期生コメント
2年次のはじめに「大いなる平和」の台本を受け取った時、私たち10期生は、テーマの壮大さや見たこともない長さの台詞に、「この長大な戯曲を演じきることができるのだろうか」と不安に駆られました。しかしそう思うと同時に、今まで経験したことのない未知の領域に挑めることに胸が高鳴りました。
「戦争戯曲集」は冷戦下の80年代に書かれたものですが、この物語で問いかけられる人間性や社会についての問題は現代にも通じます。今回の「大いなる平和」の上演を、私たちにとっても、観客のみなさんにとっても、自分自身がどう生きるべきかについて思考する場にしたいと思っています。劇場でお待ちしています。

■ 劇場創造アカデミー10期生修了上演「『大いなる平和』『戦争戯曲集 三部作』より」
2020年2月21日(金)~23日(日)
東京都 座・高円寺1

作:エドワード・ボンド
翻訳:近藤弘幸
演出:松本修(第1章)、生田萬(第2章)、佐藤信(第3章)
演技監修:木野花
出演:石田夏希、片桐健人、鳥飼健太郎、福本奈央、山下拓朗(以上10期生演技コース) / 宮尾昌宏(2期生)、山田宗一郎(2期生)、石橋和也(3期生)、吉田彰文(3期生)、竹内朋子(6期生)、佐藤司(8期生)、大谷莉々(9期生)
賛助出演:米澤剛志