藤井フミヤ「個展をやるのは僕ぐらいだった」

引用元:Lmaga.jp
藤井フミヤ「個展をやるのは僕ぐらいだった」

昨年、東京で16年ぶりに展覧会をおこなったミュージシャン・藤井フミヤの個展『The Diversity 多様な想像新世界』。大阪開催を記念してトークショーに登場し、これまでの芸能生活などについて話した。

【写真】トークや会場風景など

藤井は1983年、バンド「チェッカーズ」のボーカルとしてデビュー。翌年、当時の人気音楽番組『ザ・ベストテン』に初出演も果たすなど、全国的な人気をあつめた。藤井は同番組に出たときのことを振りかえり、「聖子ちゃん(松田聖子)、明菜ちゃん(中森明菜)がいて『本物だ!』と感動しました」と初々しい思い出を語った。

その後、チェッカーズは1992年に解散。翌年に初めての個展を企画し、「1993年の頃は、個展をやるのは僕ぐらいだった」と、親友でもある木梨憲武(とんねるず)をはじめ、今や当たり前となってきた芸能人のアート展だが、当時は珍しがられたのだそう。

以降は、当時最先端だったCG、アナログな切り絵などさまざまな手法によるアート作品を発表。しかし30代の頃は、「夜な夜な遊びに出て、酔っ払って描いたりしていました。今、それをやっちゃうと取り返しがつかなくなる。酔っ払っているときは『俺は天才だ』となるけど、朝起きたら『やっちゃった・・・』ってなるので」と失敗した経験もあったようだ。

また藤井は、2002年の作品「FULL MOON」をきっかけに老眼がはじまったことを明かし、「今は、踏んでも割れないというルーペを使っています」と愛用品について語り、親近感を覚える一面を次々と披露した。同展は2月24日まで開催。一般・大学生800円。

取材・文・写真/田辺ユウキ