1月期は6本が乱立…鉄板の医療ドラマで各局視聴率伸び悩みのナゼ

1月期は6本が乱立…鉄板の医療ドラマで各局視聴率伸び悩みのナゼ

 6本の医療ドラマが乱立した1月期クールだが、そのうち、民放キー局4本のドラマはすでに視聴率1ケタを記録するなど、伸び悩んでいる。

「中でも最も期待外れだったのは、天海祐希(52)主演の日本テレビ系『トップナイフ―天才脳外科医の条件―』では。日テレとしては“打倒『ドクターX』”を掲げ天海に1話250万円ともいわれる高額ギャラを支払っているともっぱらですが、回を重ねるごとに数字を下げつつある。周りを安定した芝居ができる役者陣で固めたのも裏目に出たのかもしれない」(テレビ関係者)

 フジテレビ系は「アライブ がん専門医のカルテ」、TBS系は「恋はつづくよどこまでも」と「病室で念仏を唱えないでください」。これだけ医療モノがあれば視聴者が割れてしまい、それが数字が伸びない原因かとも思えるのだが……。

「医療関係者が見ても共感する要素がないと最近の医療ドラマははやらない。その点『アライブ』はテーマが重過ぎ。ドクターとナースの恋愛を描いた『恋は――』はあまりにも現実離れ。主人公が医師と僧侶を掛け持ちする『病室で――』は論外のようです」(ドラマウオッチャー)

 低空飛行の4本をよそに、小泉孝太郎(41)演じる主人公が病院を再建させる「病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~」(テレビ東京系)、柄本佑(33)主演の、精神科を入り口に“癒やし”と向き合う「心の傷を癒すということ」(NHK)は数字的にも善戦しSNSなどでの評判も上々。医療ドラマならなんでも“アンパイ”という発想を改める時期がきたようだ。