女優の長澤まさみが第62回ブルーリボン賞主演女優賞を受賞し、18日、都内で行われた授賞式に登壇。『コンフィデンスマンJP』シリーズへの愛をほとばしらせる長澤は、同シリーズの継続を願った。
奇想天外な計画で欲望にまみれた人間たちから大金をだまし取る信用詐欺師のダー子(長澤)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)たちの活躍を描いた『コンフィデンスマンJP』シリーズの劇場版で同賞を受賞した長澤。2018年4月クール放送の連続ドラマ版に続き、いかなる難解な専門知識を短期間でマスターする才能を備えながら無軌道で詰めが甘いヒロインを好演していた。 「主人公の天才詐欺師役を変顔も臆さず、大胆かつ繊細に演じ切り、コメディエンヌの才能を開花させた」と称された長澤は、「このような素晴らしい賞をいただき、本当にありがとうございます」と感謝。「昨今はいろんな情報が錯綜して、コンフィデンスマンの世界のように、何が本当で、何が嘘かわからないところがあると思います」と現代社会の実情に触れながら、「ダー子は自分なりの信念のもと、自分で見たもの、感じたこことに突き進んでいくキャラクター。彼女を演じるたびに、そんな姿に勇気づけられ、わたしもダー子のように信念を持って生きていけたらいいなと思っております」と心境を吐露した。 授賞式の模様 ドラマ、映画と長きにわたった日々を振り返り、「ドラマを撮影してから、このコンフィデンスマンの世界にどれだけ長くいるんだろう……。でも、それはうれしく、楽しい、幸せな時間」としみじみする長澤。「愛すべきスタッフ・共演者・コンフィデンスマンたちと作品を作り上げたことで、賞をいただけたと思います。本当にうれしいです」と弾ける笑顔を見せた。 黒のドレスで登場 同シリーズに出演した俳優の不倫報道が世を騒がせていたが、長澤は自身がデビュー20周年を迎えたことにも触れつつ「やっぱりこの作品が大好きなので、まだまだコンフィデンスマンの世界が続いたらいいなと思っています」と願いを込めていた。
同アワードは、東京映画記者会(在京スポーツ7紙の映画担当記者で構成)によって行われるもの。司会者は、前年の主演男優賞・主演女優賞を受賞したコンビが務めるのが恒例で、今年は舘ひろし(『終わった人』)、門脇麦(『止められるか、俺たちを』)が大役を担った。(取材・錦怜那)第62回ブルーリボン賞の受賞結果は以下の通り。作品賞:『翔んで埼玉』
主演男優賞:中井貴一『記憶にございません!』
主演女優賞:長澤まさみ『コンフィデンスマンJP-ロマンス編-』
助演男優賞:吉沢亮『キングダム』
助演女優賞:MEGUMI『台風家族』『ひとよ』
新人賞:関水渚『町田くんの世界』
監督賞:真利子哲也『宮本から君へ』
外国作品賞:『ジョーカー』
長澤まさみ『コンフィデンスマンJP』継続希望 ブルーリボン賞主演女優賞受賞
引用元:シネマトゥデイ