アメリカ大統領選挙 民主党指名候補を争うピート・ブティジェッジがトランプ大統領シンパに反論

引用元:ELLE ONLINE
アメリカ大統領選挙 民主党指名候補を争うピート・ブティジェッジがトランプ大統領シンパに反論

インディアナ州サウスベンド市の元市長で現在38歳のピート・ブティジェッジ。ハーバード大学とイギリスのオックスフォード大学で学び8か国語を話す。大手コンサルティング会社マッキンゼーに勤務していた経歴を持つエリートでもある。プライベートではゲイをカミングアウトしていて2018年に同性のパートナーと結婚している。

ドナルド・トランプ大統領支持者の中には彼のセクシャリティを批判する人も多い。右派ラジオ番組のホストでトランプ大統領の熱烈な支持者で知られるラッシュ・リンボーもその1人。ブティジェッジが民主党の有力候補になったことを受け、最近自身のラジオ番組で「37歳のゲイの男で、討論会の舞台で夫にキスしたがる男。大統領選でトランプ大統領が彼をからかうところが想像できるだろう?」と発言。「夫にキスするゲイの男」と何度か繰り返し、ブティジェッジのセクシャリティを揶揄した。 アメリカ大統領選挙 民主党指名候補を争うピート・ブティジェッジがトランプ大統領シンパに反論 リンボーは今月初め、トランプ大統領から大統領自由勲章を授与された。ラッシュ・リンボー(Rush Limbaugh)、メラニア・トランプ(Melania Trump)GETTY IMAGES ブティジェッジはカミングアウトはしているが、指名争いの選挙活動の中ではあまりセクシャリティについて触れていない。でもこのリンボーの発言には反論している。テレビ局CNNに対して「私は夫を愛し、信頼している。舞台上ではいつもハグをするだけだが、彼のことを深く愛している。リンボーのような人物から家族観について説教を受けるつもりはない」ときっぱり。 アメリカ大統領選挙 民主党指名候補を争うピート・ブティジェッジがトランプ大統領シンパに反論 ピート・ブティジェッジ(Pete Buttigieg)、チャスティン・ブティジェッジ(Chasten Buttigieg)GETTY IMAGES またブティジェッジのライバルである他の民主党候補者たちもリンボーの発言を批判。候補者の1人、エリザベス・ウォーレンは「ブティジェッジに対する同性愛嫌悪の発言は憎しみと侮辱に満ちている。民主党の大統領候補を争う戦いの中ではこのような発言は絶対に認めない」とコメント。またジョー・バイデン前副大統領も「ブティジェッジと私は闘っている。でも彼には誇りと勇気があり、恐ろしいぐらい賢いよ」。

新聞「ニューヨークデイリーニュース」のオンライン版によるとアメリカ人の78%が「能力が満たされていればゲイの候補者に投票する」と回答。セクシャリティを判断基準にしない人が多いことが明らかになっている。むしろ、非常に若い、もしくは非常に年をとっているなど年齢的な属性や、無神論者やイスラム教徒など宗教に関する属性の方が支持を左右するという。ブティジェッジが大統領に選ばれれば史上最年少、そして初のオープンリーゲイの大統領が誕生する。7月に民主党の候補者が決まり、11月3日に大統領選が行われる。どのような結果になるのか、今から注目したい。