池上彰、新型コロナウイルスの疑問案が「かなりマニアック」 番組P明かす

池上彰、新型コロナウイルスの疑問案が「かなりマニアック」 番組P明かす

ジャーナリストの池上彰氏が、最近大きな話題になっているニュースの数々、そして今さら「知らない」とは恥ずかしくて言えないニュースの数々を分かりやすく解説するテレビ朝日系番組『池上彰のニュースそうだったのか!!』。15日(19:54~)は、新型コロナウイルスについて特集した。

同局の丹羽敦子プロデューサーは「池上さんと『次何やろうか』という打ち合わせをしているときに一番のニュースになっていたのはもちろん、池上さんから『毎日結構な時間ニュースで扱っているけど、意外と知りたいことやってなかったりするよね』ということで、なかなかストレートニュースでは扱いにくい素朴な疑問に答える、という形でコロナウイルスを総まとめしてみました」と明かす。

「『今一番知りたいことをやろう!』という趣旨で始まったので、そのギモンを何にするか、というところは池上さんとかなり揉みました」とのことで、「そんな中、池上さんはかなりマニアックな疑問案を出してきました」と丹羽P。

「RNA型のウイルスとDNA型のウイルスの違いとか(笑)。つまり、二重らせん構造か一重かでコピーミスの起こりやすさが違うとか、あとはインフルエンザの薬にはウイルスが増殖することを抑えるタイプと、人の細胞内で増えたウイルスが外に出ないようにするタイプがあるとか…。『マニアックすぎますから!』とスタッフみんなでツッコんでましたが」と笑顔を見せた。

そして「今回は日本でも急に感染の広がりを見せてきたところだったのでできなかったですが、もうちょっと落ち着いてきたときにはぜひそんな解説もしていただきたいです」と期待を寄せた。

また、「正しく恐れる」がテーマであることを踏まえ、「予防のためにはマスクが必要、と品切れになったり、薬局の開店時に長蛇の列ができたりしていますが、実はWHOなどは予防にはマスクは必要ないと言っています。マスクよりも手洗いのほうが実は大事とか、うがいもウイルス対策としては不十分とか、意外と知らないこと、多かったのではないでしょうか。もちろんインフルエンザなど、すでに発病している人にとってはマスクもうがいも重要かつ効果的です」とも。

「打ち合わせでみんなが驚いたのが、発病した場合の死亡率のからくりですね」とし、「中国の武漢では今軽症者の対応ができていないので、そもそも病院に来て『新型コロナウイルスですね』と言われる人はすでに重症患者だ、ということ。なので致死率が数字上、上がってしまうんですね」と説明する。

一方で、「もし軽症患者の数も見えていればもっと低くなるはず…と。この話を池上さんに聞いて『なるほどな』と思ったと同時に、それだけ感染が広がっているのか、と怖くなりましたね」と漏らし、「やっぱりスタッフも新型ウイルスに興味があるのか、今回の池上さんとの打ち合わせは、打ち合わせというより池上さんを質問攻めにした感じでしたね」と裏側を紹介。

さらに、「スタジオでもそんな感じで、カメラの回ってないときにはかなりエグイ質問が飛び交っておりました(笑)。池上さんも『あー、それはフェイクニュースですね』とか楽しそうにお答えになっていました」と振り返っている。

次回は、22日(20:00~)に放送され、23日は令和最初の天皇誕生日であるため、天皇に関する素朴な疑問について解説する予定だ。