藤井フミヤ「絵を勉強していたら歌手のフミヤはいない」

引用元:Lmaga.jp
藤井フミヤ「絵を勉強していたら歌手のフミヤはいない」

数々のアート作品を発表してきたミュージシャン・藤井フミヤが2月17日、個展『The Diversity 多彩な想像新世界』の大阪開催を記念してトークショーを実施。展示作品の解説や制作時のエピソードを披露した。

【写真】トークの様子や作品

1993年に初個展を開いてから、画家としても活躍。2003年の『FUMIYART』展以降は活動は休止していたが、昨年、東京で16年ぶりに同展を開催して大盛況に。今回の大阪会場では、新作も含む約100点の作品が展示されている。

藤井は絵を描き始めたきっかけについて、「子どものときから図工と美術だけ成績が良かったんです。だから、そっちの方向へいくと思っていました。ちゃんと勉強をしていたら、歌手の藤井フミヤはいない。チェッカーズのときもチケットのデザインは自分がやったりしていました」と、明かした。

そして、昭和の人気音楽番組のごとく『フミヤート ザ・ベストテン』と題して、10作品を選んでトーク。そのなかで一番古い作品、『WINDOW』(1993年)について、まだ一般的ではなかったAdobe Photoshopを使用したことに触れ、「(ソフトを)初めてさわったときはびっくりした。おもしろすぎる、と思ってコラージュ作品をやりはじめたんです」とかなり熱中したとのこと。

ただ、「あの時代は、フィルターをかけただけで、30分は時計がまわりっぱなし(作業が完了するまで待機する状態)でした。ソフトも、車が一台買えるくらいの金額。それなのに、今のスマホの方がスペックは上なんですよ」と、笑って振りかえった。

そのほかにも、油絵、色鉛筆、キラキラシールを使ったものなど、バラエティ豊かな作品が並ぶ企画展は2月24日まで開催。一般・大学生800円。

取材・文・写真/田辺ユウキ