ツァイ・ミンリャンが監督したドキュメンタリー「あなたの顔」の予告編がYouTubeで公開された。
近年は舞台演出やアートインスタレーションの分野で活動するツァイ・ミンリャンにとって、5年ぶりの映画となる本作。俳優リー・カンションと台湾に暮らす市井の人々の顔が、極端なクロースアップと洗練されたライティングによって細部まで映し出される。2019年の台北映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞、監督賞、音楽賞の3冠を獲得し、台北金馬奨でも最優秀ドキュメンタリー賞に輝いた。
映像には、身の上話をする、ハーモニカを吹くなど人々がカメラの前で思い思いにふるまう様子を収録。「13の顔に浮かび上がる、生きていく哀しみと歓び。」というコピーも映し出された。また、ツァイ・ミンリャンが台北で映したい“顔”を探している最中、頭に浮かんだ詩句を下記に掲載している。
「あなたの顔」は、4月より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。
■ ツァイ・ミンリャン コメント
台北の道で、撮影する「顔」を探していたとき、ある詩句が頭に浮かびました。
それを書き留めたのが、こちらです。
光があり、物語がある。
あなたの顔が語るのは、あなたがこれまで旅してきた時間や場所。
あなたの目に映るのは、混乱と寂しさの色。
光があり、物語がある。
あなたの顔が語るのは、愛と、その隠れ場所。
あなたの目に映るのは、輝きと暗闇。
これが、この映画の意味です。(c)2018 HOMEGREEN FILMS TAIWAN PUBLIC TELEVISION SERVICE FOUNDATION ALL RIGHTS RESERVED
13の顔に浮かぶ哀しみと歓び、ツァイ・ミンリャン「あなたの顔」予告編が公開
引用元:映画ナタリー