天井に見えるのは勝利の余韻か 前原雄大2カ月ぶりの6勝目/麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES
天井に見えるのは勝利の余韻か 前原雄大2カ月ぶりの6勝目/麻雀・Mリーグ

 久しぶりの勝利を掴み、思わず天を見上げた。大和証券Mリーグ2019・2月14日の第1試合で、KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)が昨年12月2日以来となる今期6勝目を獲得した。

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 この試合の対局者は、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)、EX風林火山・滝沢和典(連盟)、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、前原の並びでスタート。

 前原は東1局、2索と三万のシャンポン待ちといういわゆる“ガラクタリーチ”を鈴木からロンで5200点の先制に成功。その後、鈴木の満貫ツモや、インタビューで「罰が下るかと怯えた」と語った滝沢への放銃などがあり、終盤を迎えて4者横並びに。

 前原に決定打が出たのは南3局2本場。中・ホンイツ・トイトイの8000点(+600点、供託1000点)をツモって抜け出した。目一杯に手を広げ、アガリに焦点を合わせた積極的な攻め。「リーチが来たらどうしようかと思った」と試合後は語ったが、打点十分、アガれば値千金のこの場面、前原の勝負勘は真っ向勝負を選択していた。

 オーラスは追いすがる鈴木と滝沢を横目に、安全牌を並べる万全策でゴールイン。先制、中押しに決定打と、手材料に恵まれた局は逃さない、強者らしいゲームメイクで今期6勝目を獲得した。

 試合内容を振り返ると「良くなかった」と評した前原は、滝沢へ1000点の放銃となった局を「点数は関係なく、自分の手がアガリに向かえない以上は放銃してはいけなかった。罰として返ってくるんじゃないかと、怯えていました」と試合中の心境を露わにした。

 また、前回の試合で高宮まり(連盟)が快勝し、チームに勢いを付けたことに触れ、「高宮がトップで、(チームとして)いい状態で今日を迎えられたのが良かった」と勝因を語った。今後については「最低セミファイナルに残らないことにはスタート地点に立てない」として、「今日の1勝はありがたかった」と語った。

 2カ月ぶりの勝利で前原には笑顔も多くみられ、頼もしさが戻った。過去にいくつもの難所を超えてきたベテランが、春の戴冠に向けてチームをけん引する。

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