坂口芳貞さん、大腸がんで死去…モーガン・フリーマン吹き替えなど数多く担当

 米俳優、モーガン・フリーマン(82)の吹き替え声優で知られる俳優で文学座付属演劇研究所所長、坂口芳貞(さかぐち・よしさだ)さんが13日午前10時9分、大腸がんのため東京都内の自宅で亡くなっていたことが14日、分かった。80歳だった。

 文学座によると、4年前に大腸がんと診断され、複数回、手術を受けた。闘病しながら活動を続けていたが、昨年末に体調が悪化。自宅で療養していた。昨年10月中旬には札幌市内で舞台「棲家」に出演し、同下旬に米映画「ポイズンローズ」(同11月公開)でフリーマンの吹き替えを収録。これが最後の仕事になった。

 坂口さんはNHK大河ドラマ「葵 徳川三代」「軍師官兵衛」など多数のドラマや舞台に出演。声優としてはフリーマンやショーン・コネリー(89)ら海外俳優の吹き替えを数多く担当した。

 告別式は18日午前11時半から東京・信濃町の文学座アトリエで営まれる。喪主は長男、坂口芳輝(よしてる)氏。