「え、実写じゃないの?」米軍が開発した自走砲最終発展型『M40』が“男の浪漫”すぎる

引用元:オリコン
「え、実写じゃないの?」米軍が開発した自走砲最終発展型『M40』が“男の浪漫”すぎる

 国産プラモデルが1958年に産声をあげてから60余年、黎明期から現在に至るまで、その歴史を支えてきたのは戦車・艦船・航空機といったスケールモデル(※縮尺に基づいて忠実に再現した模型)だ。今回は、モデラーの空探氏(@skyraider_0512)が制作した、アメリカ軍の自走砲の最終発展型『M40(愛称:ビッグショット)』を紹介。“男の浪漫”『M40』を制作した理由や、プラモ制作における“歴史を学ぶ意義”を聞いた。

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■自信作は、“便器爆弾”を積載している艦上攻撃機「スカイレイダー」

――プラモデルの魅力に目覚めたキッカケを教えてください。

【空探】中1の春に父親と見に行った映画『永遠のゼロ』です。元から特撮メカなどは好きでしたが、『永遠のゼロ』を見た際に、作中に登場する実在の飛行機や軍艦の格好良さに惹かれました。その後、誕生日プレゼントに作中に登場した日本海軍の空母と塗料工具を買ってもらったことがプラモデルに足を踏み入れるキッカケでした。

――初めて制作したキットは?

【空探】本格的に塗装をして、きちんと完成させたキットは先にあげた誕生日プレゼントとしてもらったアオシマ社製 1/700 航空母艦「飛龍」でした。ほぼ独学でも、楽しみながら制作したのが思い出深いキットですね。

――では、スケールモデルの魅力に目覚めたターニングポイントを教えてください。

【空探】スケールモデルにより関心を持つキッカケとなったのは、YouTubeに投稿されていた飛行機や戦車の制作動画でした。当時は兵器の知識も無く、兵器の国籍ジャンル関わらず手当り次第に見ていったのですが、「こんな兵器があるのか」「この塗装カッコイイな」と、どんどんのめり込んでいきました。

――よく制作するジャンルは?

【空探】航空機を作ることが多いのですが、最近ではAFV(装甲戦闘車両)や、それを用いたジオラマを作ることも多くなってきました。両方とも、戦場で使い込まれた風にウェザリングを施すことが非常に楽しく、また考察を反映させやすく、それも楽しく感じるからだと思います。

――これまでの作品で気に入っているものは?

【空探】2018年制作の1/48 A-1H「スカイレイダー」ですね。ベトナム戦争中、改造した「便器爆弾」を積載している機体を再現した作品です。好きな飛行機なので、搭載武装の考察や実物写真を見てウェザリングを施したりと、自分の制作スタイルや作風を確立させた作品だと思います。