<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」が好評です。ただ、関東地区の平均視聴率が、第1回は19・1%と20%に届きそうな高視聴率でしたが、第2回は17・9%、第3回は16・1%と下降傾向にあります。ちょっと心配ですが、これは、ライバルの裏番組とのかねあいも要因にありそうです。
「麒麟がくる」の第1回の放送時、テレビ朝日系「ポツンと一軒家」は16・1%、日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」が15・6%と、「麒麟がくる」が民放2番組の数字を上回りました。
第2回の放送時は「ポツンと-」の放送はなく、別番組でしたが「世界の果てまでイッテQ!」は16・9%と大河に肉薄していました。
第3回の放送時は「ポツンと一軒家」が18・8%、「世界の果てまでイッテQ!」は16・2%と、民放2番組がとうとう「麒麟がくる」の16・1%を上回りました。今後も日曜8時の放送枠トップの座をこの3番組で争う状態が続きそうです。
「麒麟がくる」は、まだ始まったばかりですが、分かりやすく、キャストの個性も際だっており、内容に対する評価が高いことから現時点で数字を極端に下げる可能性は低いと思われます。一方で、第1回の放送開始前に集中的に行われた宣伝の効果も薄れてきたころでもあります。作品の魅力をきちんと伝え、視聴者が大河を見たくなる仕掛けを効果的に行えば、このまま15%前後のハイレベルな数字を維持することは可能と思います。
また、民放に春の改編で3強を脅かす新番組が登場する可能性もあります。日曜午後8時の放送枠は戦国時代。今後が楽しみです。
「麒麟がくる」を民放が逆転!戦国の日曜午後8時枠
引用元:日刊スポーツ