張栩九段の娘・心澄さん、採用試験トップで日本棋院初の親子4代棋士誕生へ

引用元:スポーツ報知
張栩九段の娘・心澄さん、採用試験トップで日本棋院初の親子4代棋士誕生へ

 日本棋院の令和2年度女流特別採用棋士の採用試験が8日、東京・千代田区の日本棋院東京本院で行われ、張心澄(ちょう・こすみ)さん(13)がトップとなり、同院では史上初となる親子4代での棋士が誕生することが確実となった。

 この日まで6勝1敗の成績で暫定1位だった張さんは、この日も勝利して通算7勝1敗に。トップを守り切り、最上位者だけが合格となる女流特別採用試験をクリアした。

 張さんの父は、2009年に史上初めて5冠を獲得した張栩(ちょう・う)九段(40)、母は05年に女流初のグランドスラムを達成した小林泉美六段(42)。母方の祖父母も名誉棋聖・名人・碁聖で、18年に紫綬褒章を受章した小林光一九段(67)と小林禮子七段(1996年死去)だ。

 さらに小林七段の父(張さんの曾祖父)は、多くの棋士を輩出した名伯楽として知られる木谷實(みのる)九段(75年死去)。全員がタイトルホルダーで、5人の獲得タイトル数を合計すると125となる。

 “4代目”となった張さんは、06年生まれ。17年に日本棋院の院生となった。今後は審査会・常務理事会の承認を経て、4月1日に正式に入段(棋士としてプロ入り)する。 報知新聞社