門脇麦「麒麟がくる」で存在感 女優力を培った濡れ場挑戦

門脇麦「麒麟がくる」で存在感 女優力を培った濡れ場挑戦

 初回19・1%、第2回17・9%、第3回16・1%と視聴率的(関東地区・ビデオリサーチ調べ)にはやや落ち着いてきたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」。降板した沢尻エリカ(33)の代役の川口春奈(24)に注目が集まるなか、存在感を増しているのが堺正章演じる医師・望月東庵の助手・駒を演じる門脇麦(27)だ。

 駒は実在しない架空のキャラクターだが、初回のラストでは、火事で燃え盛る家をバックに「平和な時代になれば麒麟がくる(という伝説)」を光秀(長谷川博己)と共に説明する重要なシーンに登場。同じく架空のキャラの堺は「われわれはいつ消えてもおかしくないのだから、一生懸命頑張ろう」と門脇を鼓舞したと報じられたが、独特の存在感は回を追うごとに増している。アイドル評論家の北川昌弘氏はこう話す。

■オールヌードの濡れ場も体当たりで

「実力は折り紙付き。肝が据わった女優だと思います。『東京ガス』のCMで話題になったと思ったら、いきなり映画『愛の渦』(2014年公開)で乱交にハマっていく女子大生役を演じ、オールヌードの大胆な濡れ場にも挑戦しました。必ずしも脱げば大成するというわけではないですが、キャリアが浅い段階でそうした役に出合い、確実にモノにしていく感じは吉高由里子とカブります」

 2017年に出演した映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」では、ミュージシャンの山下達郎の手による主題歌「REBORN」を透明感あふれる声で歌いあげ「大貫妙子の再来か」とファンをザワつかせた。18年、往年の若松プロを描いた「止められるか、俺たちを」でブルーリボン(主演女優)賞を受賞。同作でも印象的な濡れ場を演じている。

「どの作品でも確実に爪痕を残す印象です。今回の大河でも、川口春奈、そして今後、光秀の正室として登場する木村文乃らと三つ巴のヒロイン争いとなるのか、それとも前半だけの登場となるのか。注目しています」(前出の北川氏)

 光秀の今後の命運を握るキーパーソンになることは間違いなさそうだが……。