松井珠理奈、涙なし笑顔でSKE卒業発表「いつか第二の秋元康に」

松井珠理奈、涙なし笑顔でSKE卒業発表「いつか第二の秋元康に」

 SKE48のエース、松井珠理奈(22)が7日、名古屋市のSKE48劇場で行われたチームS公演でグループから卒業すると発表した。公演後にライブ配信サービス「SHOWROOM」で9月26、27日に愛知・日本ガイシホールで卒業コンサート、10月5日にSKE劇場で卒業公演を行うと報告。卒業後はソロで活動する。最後の1期生としてSKEを支えてきた珠理奈は「勇気を振り絞って一歩踏み出したい」と前向きに誓った。

 涙は一切なく、笑顔で晴ればれとした表情が明るい未来を予感させた。

 珠理奈はチームS公演の序盤に「久しぶりに帰って来られてうれしい。ただいま」とあいさつ。

 アンコールで薄紫色のドレスに着替え、ソロ曲「あの日交わした約束」を熱唱後、「私、松井珠理奈はSKE48を卒業します」と突然発表。会場は静寂に包まれた。

 2017年に大矢真那(29)が卒業を発表し、1期生が自身のみになったときに卒業を考え始め、「みんな成長してセンターを任せられる存在が増えた。私も勇気を振り絞って一歩踏み出したい」と決意した。

 松井は11歳だった2008年10月、名古屋市の栄を拠点とするSKEで公演デビュー。小学生離れした圧倒的な存在感でグループをプロデュースする秋元康氏(61)から「10年に1人の逸材」と称された。

 09年のデビューシングル「強き者よ」から15作連続でセンターに君臨。18年のAKB48グループ第10回世界選抜総選挙で1位を獲得するなどSKE人気を全国区に押し上げた。女優としてはプロレスラー役を熱演するなどして異彩を放った。

 一人でグループを牽引(けんいん)してきた代償も。12年に過労で入院し、18年の総選挙後も休養と復帰を繰り返した。

 秋元氏からは「新しいスタートだね。頑張って」と背中を押されたことを報告。卒業後はソロとして活動するが、「握手会のようなイベントはやりたい」と約束。昨年10月に初ソロアルバムを発売し、今年1月には単独ライブも開催しており、歌手として力を入れていくとみられる。

 また、珠理奈を慕うメンバーで構成する「Jファミリー」に触れ、「『Jファミリー』の公演をプロデュースしてみたい。いつか第二の秋元康と呼ばれるようになりたい」と将来的な裏方転身も視野に入れた。

 今年は先月23日に欅坂46の平手友梨奈(18)がグループを脱退、乃木坂46の白石麻衣(27)も3月25日発売の新曲をもって卒業。珠理奈は「アイドル界にとってすごい1年になりそう。残り8カ月も、みんなで一緒に乗り越えたい」と完全燃焼を誓った。