突然解散したゼリ→…YAFUMI新アルバムに込めた思い「当時の事件や1人でやる理由届けたかった」

引用元:中日スポーツ
突然解散したゼリ→…YAFUMI新アルバムに込めた思い「当時の事件や1人でやる理由届けたかった」

 2008年に解散したパンクバンド、ゼリ→(ゼリー)がボーカルのYAFUMI(42)=名古屋市南区出身=のソロ活動として復活した。17日には千種区のボトムラインから全国ツアーをスタートさせる。

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 1999年のデビューから20周年を迎えた昨秋以降、過去のアルバムの配信やライブを行い、12月には11年ぶりの新作となるミニアルバム「+×(プラス・タイムズ)」を発売した。

 ゼリ→は男性4人組バンドとしてシングル「おもちゃのピストル」でデビュー。ヒットを連発したがメンバーが事件を起こし、突然の解散を迎えた。現在はピアノロックバンド「レイド・バック・オーシャン」で活動するYAFUMI。それでも胸の中には「前触れもなく終わり、やり残したことがある」という思いがくすぶっていた。

 当初はオリジナルメンバーでの復活を模索したが、ドラマーが音楽活動から離れているため、「4人でなければ1人でやるのがけじめ」と、パンクらしい「単独反抗」に位置付ける。復活後初のライブでは「1人だからこそ、ゼリ→が愛されていることが分かった」と発見があった。ファンの熱気を受けて「昔を懐かしむ会にしたら失礼」と痛感し、新しい曲を出すことも決意した。

 再び挑むパンクはテンポが速く、メッセージ性が強い。「お約束」が多いが「縛りがある方が気持ちが乗る」と感覚を取り戻した。アルバムを締めくくる6曲目の「STAY DREAM」は語りを交え、自分の人生そのままを歌にした。「当時の事件や1人でやる理由を届けたかった」

 ゼリ→の活動は11月末までの予定。「終わらせるために始めたけど、ロスタイムにこそドラマがある。攻めます」と意気込む。