SKE48の松井珠理奈(22)が7日、名古屋市で行われた劇場で公演出演し、グループからの卒業を発表した。時期は年内とみられるが詳細は未定。今後も女優やタレントとして活動する。
この日、公演の序盤で「ただいま~!」などとあいさつしたが、それ以降のパフォーマンスには参加せず、アンコールの後にメンバーとは違う衣装で再び登場。「勇気を振り絞って言います。SKE48を卒業します」と発表した。突然の発表に驚くメンバーとファンに「なんかそんなシーンってならないで」と語りかけた。
発表を聞いたチームSの副リーダーの松本慈子(ちかこ、20)は「チームにとって大きい存在。(休養から戻ってきて)一人ひとりに声をかけてくれて…」と涙。「(珠理奈が卒業したSKE48を)心配されるのが不安だなっていう気持ちがあるけど、卒業まで一緒にいられる期間に学びたいです。安心して卒業できるように頑張りますので応援よろしくお願いします」と頭を下げた。
その後、珠理奈は昨年10月に発売したソロアルバム「Privacy」に収録されている「あの日交わした約束」を披露。続いてメンバー全員と「僕は知っている」を歌った。
最後は「(卒業は)前向きなことなので。卒業までに体力を戻して頑張りたいと思います」と話し、手を振って笑顔のまま会場を後にした。
珠理奈は2008年7月、わずか11歳でSKE48のオーディションに合格。整った顔立ちと明るいキャラクターでたちまち人気に。同年のAKBのシングル「大声ダイヤモンド」では当時11歳で最年少選抜入りし話題になった。
その後もSKEでは09年8月のデビューシングル「強き者よ」から14年7月の「不器用太陽」までの15作連続でセンター。グループの顔として圧倒的な存在感を見せつけた。18年6月、海外グループを含めて行われた世界選抜総選挙では初の頂点へ。前人未踏の19万票を獲得し初の“世界王者”となった。
だがその直後の7月、体調不良による活動休止を発表。2か月後の9月に復帰したが、昨年9月には再び活動休止。1か月後に復帰はしたものの今年1月のシングル「ソーユートコあるよね?」では初の選抜落ち。調子は万全ではなく、番組や収録でも欠席することもあり周囲からは心配の声も聞こえていた。
何事にも本気で打ち込む性格で、幼少期から大島優子(31)、前田敦子(28)らAKB黄金期のメンバーに刺激を受けており、仕事に妥協はしない。17年に主演したテレビ朝日系「豆腐プロレス」では金髪レスラー・ハリウッドJURINAを演じた。これまでと路線の違う役だったが、実際に連日プロレス道場に通ってトレーニング。トップレスラーの指導のもとで技を磨くなど情熱を傾けた。
◆松井珠理奈(まつい・じゅりな)1997年3月8日、愛知県生まれ。22歳。SKEチームS。12年から15年までAKBチームKを兼任。18年世界選抜総選挙で初の1位となったが、その直後から休養を繰り返す。趣味は料理、お菓子作り。身長163センチ。血液型B。 報知新聞社
松井珠理奈SKE48卒業発表「卒業までに体力を戻して頑張りたい」
引用元:スポーツ報知