【吉田輝和の絵日記】ファンタジー喫茶店ADV『Coffee Talk』客の要望で飲み物作ってラテアートして完成だ!

引用元:Game Spark
【吉田輝和の絵日記】ファンタジー喫茶店ADV『Coffee Talk』客の要望で飲み物作ってラテアートして完成だ!

今回プレイするのは、Toge Productionsが贈る『Coffee Talk』のニンテンドースイッチ版です。

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本作は、エルフやオークといった様々な種族が存在するファンタジーに、現代の世界設定をかけ合わせたアドベンチャーゲーム。プレイヤーは喫茶店のマスターになり、客との会話を楽しみながら飲み物を提供します。

喫茶店が舞台のゲームなのですが、僕自身はコーヒーがあまり得意ではありません。

飲めないわけではないのですが、自分で買うならコーラの方がいいなあと思っています。要するに嗜好が子供のまま成長しちゃったおっさん……!

僕は喫茶店のマスター!

2020年、シアトル――人間にエルフ、オークやドワーフといった異種族が激しく争っていたのも今は昔。エルフたちは森を捨てて新興企業を起こし、ドワーフたちは洞窟を出て自動車帝国を築き上げていた。

様々な異種族が生活するこの町の、太陽が眠っている時だけ開く喫茶店から物語が始まる……。

タイトルの通り、客に飲み物を提供しながら会話をすることでゲームが進んでいく。

最初に来店したのは、常連客のフレイヤ。見ての通り人間で、ライターの仕事をしている。

主人公であるマスターとは気安い会話が出来るほどの仲らしく、短い会話を楽しんだあとにトリプルエスプレッソを注文される。

僕自身、コーヒーをあまり飲まないし、粉をお湯で溶かすタイプのものしか入れたことがない。本格的なコーヒーってガラスの丸い道具でポコポコ沸かすんでしょ?

昔、ミニチュアのサイフォンがついたボールペンを持ってたな。こないだ実家で見つけたけど、20年近く経つのにまだ動いて感激したなあ……なんて関係ない話は置いといて。

本作でのコーヒーの淹れ方は簡単。まずコーヒーやココアなどベースになる飲み物を選択し、はちみつやしょうがなどの材料を2つ選択するだけ。入れた材料によって様々な飲み物が作ることができるのだ。

ゲーム開始時点では材料が揃っておらず、コーヒーの他は抹茶とココアとミルクだけ。「エスプレッソはコーヒーなのは知っている。つまり使うのはコーヒーだけ。そしてトリプルだからコーヒー3回選択!」と名推理でエスプレッソ(多分)を作成する。

ちなみに後で気付いたのだが、ゲーム内のスマホでエスプレッソのレシピの確認が出来るようだ。詳しくは後述で説明する。

客が希望する飲み物を出せるか否かによって、その後のストーリーが変化していく。飲み物を作るのが選択肢の代わりなのだ。

合ってるよね?これで大丈夫だよね?

合ってたっぽい!良かった~~~~~~!

……うん、僕ならこんなマスターの喫茶店でコーヒー飲みたくねえなあ。

新しい飲み物を開発してレシピを増やせ!

エスプレッソを淹れ、フレイヤとの会話を楽しんでいると次の客がやってきた。

彼女はサキュバスのルア。注文通りにミルクココアを出す。うんうん、順調だ。

次に来た客はエルフのベイリース。どうやらルアとは恋人同士で、この店で待ち合わせをしていたらしい。

彼の注文は、ラテアートが描かれたミルクの入った苦い飲み物だ。

まずはコーヒーを2回入れ、ミルクを入れる。これで苦くてミルクの入った飲み物であるカフェラテの完成。あとはラテアートを描くだけだ。

左スティックでカーソルを動かし(スイッチ版は画面タッチ操作に対応)ミルクを注いでラテアートが描けるのだが、真っ直ぐな線を描くだけでも滲んでしまい、なんとも難しい。

自由に絵を描ける系のゲームでは、画力の無さを誤魔化すためについついう◯こを描いてしまう。みんなも描くよね?みんなもう◯こ好きだよね?

ベイリース「ハハ、これがラテアートって?」

ドキドキ……

「ばっちりだ!」

ベイリース、君もう◯こ好きだったんだな!同士よ!

ゲーム内のスマホにレシピ帳があり、一度作った飲み物はここに記録される。基本的な飲み物は最初から記録されているが、あとは自分で探し出さなければならない。

正しい組み合わせで作らないと、単にコーヒーと材料を混ぜただけになってしまうので、客の要望をしっかり抑えた組み合わせで作ろう。

お悩み相談、聞くだけは聞くよ!

この店を訪れる客は、皆何かしらの悩みを抱えている。

フレイヤは本を執筆しているがスランプに陥っており、ルアとベイリースは種族間の考え方の違いに悩んでいる。

ドラマや漫画では、美味しいコーヒーを出し、それっぽいウンチクを垂れてスマートにお悩み解決!なんて展開がよくあるが、本作はそういうゲームではない。

僕が出来ることは美味しいコーヒーを淹れ、悩みを語る場を提供するだけなのだ……。

エルフやサキュバスの他にも、吸血鬼や人魚をはじめとした種族の客も訪れる。客同士で意気投合することもあれば、気が合わないこともある。

日によって来る客が変わるので、誰かとの会話が誰かの悩みの解決に繋がることもある。

マスターは積極的には会話に参加せず、彼らの会話をカウンター越しに聞いている。絶妙な距離感が、実際に自分が喫茶店のマスターになったかのように思わせてくれるのだ。

僕はコーヒーをあまり飲まないのだが、ついつい淹れてみたくなってしまった。料理の隠し味用に粉末のコーヒーを常備しているのだ。

コーヒー、ミルク、ミルクでカフェラテの完成だ!

あ、やっぱりジュースの方が好きだな……

ゲーム自体のボリュームは少なめで、5時間ほどでクリア出来ました。

どのキャラクターも魅力的で、彼らが来店を重ねる度に愛着が増していきました。各種族が抱える悩みをはじめとした、現代とファンタジーをかけ合わせた世界設定ならではのストーリーや演出も良くてグイグイ引き込まれます。

基本的に客の会話を聞きながら飲み物を作るだけなのでゲーム性は高くありません。ですが、そのゆるい感じもゲームの雰囲気作りに一役買っており、実際にコーヒーを飲みながらゆったりプレイするのが向いていると思います。

僕のように普段コーヒーを飲まない人でも、思わずコーヒーを飲みながらプレイしたくなる、抜群に雰囲気が良いゲームでした。

『Coffee Talk』は、PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチ/PCを対象に配信中です。

吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。 Game*Spark 吉田 輝和