体験版『ペルソナ5 スクランブル』新キャラ「ソフィア」との出会いやシリーズ初のアクションRPGの手触りをチェック!「ジオ」が範囲攻撃に【プレイレポ】

引用元:インサイド
体験版『ペルソナ5 スクランブル』新キャラ「ソフィア」との出会いやシリーズ初のアクションRPGの手触りをチェック!「ジオ」が範囲攻撃に【プレイレポ】

もうひとりの自分と向き合い、少年少女たちの葛藤や成長を描くジュブナイルRPG『ペルソナ』シリーズ。現在、ナンバリングで5作品が展開されているほか、数多くの派生作も登場しており、多くのユーザーから厚い支持を集めています。

【関連画像】

ナンバリング最新作となる『ペルソナ5』は、これまで踏襲してきた要素に加え、新たな切り口として「ピカレスクロマン」を導入。法では裁けぬ悪を裁くため、主人公たちが「心の怪盗団」となって活躍する物語が紡がれました。

そんな『ペルソナ5』の半年後を舞台に、再び「心の怪盗団」が結集するニンテンドースイッチ/PS4ソフト『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』(以下、P5S)が、2月20日に発売されます。

本作のジャンルはアクションRPG。本シリーズはこれまで、『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』といった2D対戦格闘作品が登場したことはありますが、本格的なアクションRPGは今回が初。それだけに、『ペルソナ』とアクションがどのように交わるのか、シリーズ定番の要素が如何なる形で受け継がれているのか、気になる方も多いことでしょう。

そこで今回は、発売日に先駆けて配信された体験版を通して、本作が持つ魅力の一端をチェックしてみたいと思います。なお、今回のプレイレポではPS4向けの体験版を使用。また、内容はあくまで体験版に基づいており、製品版では一部異なる可能性もあるのでご注意ください。

◆トンネルを抜けると──そこは、夏休みだった!

体験版を起動すると、まず目に飛ぶ込むのはトンネルを疾走していく風景。そして、光に包まれた出口を抜けると…

…そこには、青空の下を駆け抜けるキャンピングカーが彩る、トップメニューの画面が! 『P5S』では、夏休みを利用して日本全国を巡る日々を過ごすことになりますが、そのシチュエーションを体現するトップメニューは、まさに夏全開。ひと夏を使って日本中を旅するなんて、改めて羨ましすぎる。

早速プレイ開始、といきたい気持ちをグッと押さえて、コンフィグをチェック。難易度は、「EASY」「NOMAL」「HARD」が選択可能です。ちなみに製品版をクリアすると、更なる難易度「RISKY」が追加されるので、腕に自信がある方はそちらをお楽しみに。

このほかにもコンフィグには、ダメージ表示やカメラリセットのon/off、カメラの反転や速度の変更のような基本的なものから、ゲームモードの設定「フレームレート/グラフィック」といったものまで。家庭用ゲームとしては、かなりの項目が揃っている印象です。

その後アニメシーンが挟まり、まずは軽くバトル。ここは顔見せのようなものなので、アクションRPGに慣れていれば、初体験でもまったく問題なし。バトル面に関するプレイ感などは、後ほどまとめて紹介させていただきます。

バトルとOPを経ると、いよいよ物語が幕を開けます。まずはSNSを介して、怪盗団のメンバーとやり取り。『ペルソナ5』や『P5R』クリア済みのユーザーにとっては、各メンバーと会うのは久しぶりのはず。作中の彼らも主人公との再会を楽しみにしており、こちらの心情とリンクしているようでなんだかくすぐったい気分です。

懐かしの四軒茶屋。この風景はお馴染みですが、移動できる範囲は『ペルソナ5』と比べるとやや狭め。少なくとも体験版の範囲では、双葉の家には行けませんでした。まあ本作は、日本中を旅する話になるので、四軒茶屋などを深く描く必要がないのかもしれません。

診療所をチェックするも、モルガナから「アイサツは後にしとこうぜ」と止められてしまいます。製品版で再会できるのかどうか、気になるところです。ちなみに、自販機などで買い物は可能でした。

そして、「心の怪盗団」の面々と再会! 赤点の少なさで竜司に勝った杏、大学生活が充実している真と春、順調に学校へ通い続けている双葉など、主人公が離れていた日々を埋めるように、近況を報告してくれます。他愛のない話ばかりですが、これも『ペルソナ5』以降の彼らの足跡のひとつ。こういう風に過ごしていたんだと、なんだか感慨深い気持ちに駆られます

メンバーが揃ったので、まずはキャンプをやろうと話がまとまり、キャンプ用品を手分けして買いに行く流れに。主人公にとっても、楽しい夏休みが始まりそうです。

そんな気持ちになった途端、ベルベットルームだよ! 再び囚人服を身に纏い、牢獄の中でラヴェンツァと対面します。彼女曰く、主人公を陥れようと何者かが策動しているとのこと。

そんな警告を受けた翌日、とある一件をきっかけに“イセカイ”に連れこまれた主人公・竜司・モルガナ。このイセカイを統べるシャドウに囚われてピンチとなるも、破棄扱いとしてゴミが累積するビルの下層に放り込まれてしまいます。

そこに置かれた巨大な立方体に主人公が近づくと、そこから…

…新キャラクターの「ソフィア」が登場。「人の良き友人」を名乗るものの、記憶を失っているため、正体に関しては判断できません。

しかし、そんな状態でも「今度は私がジョーカーの役に立つ」と言い、主人公たちに同行。そして、ペルソナらしき力を使い、戦闘中もジョーカーを助けてくれます。頼もしい味方を引き連れ、まずはビルの脱出を目指すことに。

ちなみに、道中にはアイテムが落ちていたり、宝箱が見つかることもあります。非戦闘時は、パレスを攻略しているような感覚です。

また、マップ内にあるギミックを使い、戦闘を有利に運ぶことも可能。釣られている足場を落とし、敵にダメージを与えてから戦闘に突入──という流れは、まさに怪盗団らしい戦い方。アクションが苦手な方は、こうしたギミックを最大限活用するのがよさそうです。

また、敵を倒すと「仮面」が出現することがあります。その仮面を拾うか、バトルが終了すると、ペルソナを入手。今回のプレイでは、「ピクシー」を入手することができました。「ジオ」と「ディア」が使えるので、敵の弱点に合わせての使い分けや、ダメージの回復役などで活躍してくれそう。

その直後にボスクラスの敵が現れたので、早速ピクシーを活用。ジオ系が弱点なのでガンガン攻撃を加えると、「総攻撃」が発動。『ペルソナ5』でもお馴染みの要素が、本作ならではの形でしっかりと活きています。

ビルを脱出後、元の世界に戻れる(と思われる)出口を発見。謎が多いものの、危険な世界にソフィアを置いていけるわけがない怪盗団。彼女と共に、出口に向かいます。

そして残念ながら、ここで体験版が終了。製品版の主軸となるであろう、各地を巡る旅についてはまだお預け。ですが、心の怪盗団が再活動する片鱗や、ソフィアとの出会い方なども分かり、貴重なプレイ体験でもありました。

この体験版の中だけでも、怪しい事件はすでに始まっていますし、ラヴェンツァの発言も気になります。今回は怪盗団として動く前から、主人公を災厄に満ちた運命に誘おうとする人物がいるようなので、その明確な敵意とどのように対峙していくのか、これからの展開も楽しみです。では続いて、シリーズ初のアクションRPG部分の一端に触れたいと思います。

<cms-pagelink data-text=”スタイリッシュにスピード感をプラス! リアルタイムに、RPGのコマンドも取り入れた“ペルソナ”アクション” data-page=”02” data-class=”center”></cms-pagelink>

◆『ペルソナ5』の要素を、様々な形で取り入れている『P5S』! 単体攻撃は範囲攻撃へと変化

『P5S』は、シリーズ初となるアクションRPG。まずは、本作のバトルにおける様々な要素をチェックしていきます。基本となるのは、通常攻撃と特殊攻撃(コンボによって、ペルソナの攻撃にも変化)の組み合わせが、基本的なダメージ源となります。打ち上げた後に連続攻撃、といったアクションも可能。加えて、回避やジャンプなどがあり、キャラクターの動き自体もかなりスピーディです。

本シリーズで外せない最も大きな要素と言えば、やはりペルソナ。本作では、R1長押し+○ボタンで、ペルソナスキルを発動させることができます。発動する際、SPもしくはHPを消費するので、リソースの管理も重要です。

本作のペルソナスキルにも属性があり、敵の弱点を突くと大ダメージが与えられる上に、ダウンゲージを削る効果も。弱点の属性を選ぶと、属性アイコンに「WEAK」の文字がつくので、一目で分かります。

また、R1長押しと十字キーの組み合わせで、ペルソナをチェンジ。ペルソナのスキル選択時や、ペルソナチェンジの際、バトルが一時中断されるので、慌てて選択する必要はありません。バトル自体はリアルタイムですが、スキル選択などのコマンドはゆっくり選べるので、RPGファンもご安心を。それでもバトルが難しい時は、難易度「easy」を選ぶのもひとつの手です。

ダウンゲージを削りきってダウンした敵には、「総攻撃」が可能。周囲の敵も巻き込んでダメージを与えられるので、弱点が狙いやすい敵をダウンさせ、周囲の敵を一網打尽! といった戦いが有効です。ちなみにダウンゲージは、テクニカル(各バッドステータスに対応したスキルを当てると発生)やクリティカルなどの攻撃でも削れるので、各要素をしっかり活用したいところ。

また、このダウンゲージを複数持つ敵も存在します。ダウンまでの道のりはその分長くなりますが、ゲージをひとつ削ると「1MORE」が発生し、更に攻撃を加えることができます。『ペルソナ5』でもバトルの鍵を握った「1MORE」、アクションRPGである『P5S』でも、追加攻撃の形でゲーム性に取り入れられています。

ボタンひとつで特定の場所に素早く移動できる「ファントムムーヴ」は、怪盗団らしい立ち回りのひとつ。カバー状態も得られる上に、ここで△ボタンを押すと、攻撃や移動など様々な特殊アクションを繰り出すことができます。それぞれの使い道を熟知しておくと、困った時に役立つことでしょう。

『P5S』でも、銃撃は健在。L1長押し中にR1で銃を撃ちます。銃撃が弱点の敵もいるので、その時はダウンゲージ削りにも一役買います。ちなみに弾数の制限はあるものの、バトルが終わるごとに補充されるので、有用な時は惜しみなくガンガン使ってよさそうです。

この他にも、バトルを通じて溜まっていくゲージがMAX状態の時に発動できる必殺技や、経験値を貯めることでパラメータの成長や新スキルが習得できるペルソナたちのレベルアップ、各キャラクターを使い続けることで追加アクションが得られる「マスターアーツ」など、切り札から戦闘を経た育成まで、多彩な要素が『P5S』のプレイを盛り上げてくれます。

ちなみに、消費アイテム(HP回復など)は、バトル中でも使用可能。アイテム使用もペルソナスキルやチェンジと同じく、戦闘が停止状態になるので、焦ることなく使えます。

このような各種要素が相まって展開する『P5S』のバトルは、とにかくスピーディ。怪盗団らしく、その動きはスタイリッシュかつ軽快なので、攻撃・移動ともにサクサクと行えます。通常移動も決して遅くない上にダッシュもあり、「遅い」「重い」といった面のストレスとはほぼ無縁です。

今回はジョーカーだけのプレイですが、武器の見た目に反して、攻撃範囲も広め。また、「ジオ」や「エイハ」、「スラッシュ」など、『ペルソナ5』では単体攻撃だったペルソナスキルが、本作では範囲攻撃に。ジャンルに合わせた変化が見られます。

動きのスムーズさに加え、広い攻撃範囲、ファントムムーヴからの広範囲攻撃などもあるため、多数の敵を少数で圧倒するバトルが全体的に展開します。前述した通り、ペルソナスキルやチェンジ、アイテム使用は時間が止まるため、効果的な一撃や戦局の立て直しもやりやすく、まったくアクションに慣れていないといった方を除けば、間口はかなり広いゲームだと感じました。

そのため、歯応えのあるアクションを求めている人にとっては、やや物足りないかもしれません。今回はノーマルの難易度でプレイしましたが、ボスを相手にしても追いつめられるような局面はなく、主人公たちの圧倒的な力を見せつけた、といった感触でした。

今回のプレイ範囲はあくまで序盤のみなので、今後手強くなってくると思いますが、少なくとも体験版の現時点では、テクニカルな楽しさよりも、気軽に戦える爽快感に寄った調整になっています。この点が気になる人は、難易度「ハード」で挑むのがいいかもしれません。

そして個人的に気になったのは、攻撃の軽さです。スピーディな分、ひとつひとつのアクションも早いため、攻撃そのものの手応えはちょっと軽く感じました。敵を倒すのも無論気持ちいいものですが、一撃を当てる心地よさがもう少しあれば嬉しいのに、と思いながらのプレイでした。

とはいえ、手応えを出すために重みを加えると、今度はスタイリッシュさが損なわれると予想できます。なので、「明らかにこうした方がいい!」という話ではありませんが、多数の敵を撃破する爽快感を重視した分だけ、攻撃そのものの達成感はやや薄目、といった印象を受けました。

少しだけ引っかかった部分もありますが、『ペルソナ5』のキャラクターを直接操作できるアクションバトルは、やはり唯一無二の魅力。コマンドRPGに慣れているユーザーに向け、スキル選択やアイテム使用にはゆとりがあるのも、RPGが主軸のシリーズらしい心遣いでしょう。

そして製品版では更に、ストーリー進行やバトルによって解禁され、怪盗団全員に影響する強化「BAND」や、操作キャラを変更できる「バトンタッチ」、ペルソナの「合体」、「ペルソナポイント」や「スキルカード」を使うペルソナの強化、食材を使って作る「料理」といった要素なども用意されています。ナビを除く怪盗団のメンバーを操作できるのも、製品版の特権です。

バトルの軽さは好みの問題でもありますし、ソフィアが今後どうなっていくのか、他の怪盗団はどんなアクションで楽しませてくれるのか、製品版への期待がより膨らむ体験版プレイとなりました。本作の発売日は2月20日。プレイするか悩んでいる方は、体験版に触れて判断してみるのもお勧めですよ!

【関連記事】
・令和で“ペルソナ”デビューはいかが?『P5R』『P5S』発売前にシリーズ作を遊ぼう─お勧めプラットフォームや作品をピックアップ!【特集】
・「シリーズ初のアクションRPG『P5S』に期待することは?」結果発表─登場希望のキャラとペルソナは? 読者の要望をご紹介!【アンケート】
・「『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』に期待することは?」結果発表! 謎の女性キャラや明智吾郎への要望が集中─気になる“続報”の動きは間近!【アンケート】
・「『ペルソナ5』であなたが一番好きな主要キャラは?」結果発表─主人公vs明智の一騎打ち! ヒロイン対決もアツい
・「『ペルソナ5』関連で一番好きな曲は?」結果発表─OP曲「Wake Up, Get Up, Get Out There」は果たして何位に?【アンケート】