原田美枝子、芸歴46年で監督デビュー「自分がまさか…」 撮影・編集など5役担当

引用元:オリコン
原田美枝子、芸歴46年で監督デビュー「自分がまさか…」 撮影・編集など5役担当

 女優の原田美枝子(61)が7日、ドキュメンタリー短編映画『女優 原田ヒサ子』(3月28日公開)のトークイベントに出席。女優として46年のキャリアを誇るが、今作で初監督を務め、さらに制作・撮影・編集・出演と5役を担当。「自分がまさか監督をやるとは…」と語りながら、初めてメガホンをとった心境を語った。

【写真】母で女優の原田ヒサ子さんが主演を務めた映画のポスター

 同映画は、実母・原田ヒサ子さん(90)が主演。昭和4年生まれで、第2次世界大戦を経験し、結婚後はパートで働きながら原田監督をはじめ3人の子どもを育てた生涯を描く。そのほか、VFXアーティストの石橋大河と夫人のエマニュエルさん、シンガーソングライターの優河、女優・石橋静河ら原田監督の子どもたちも参加している。

 原田監督の「母の人生を形にしてあげたらどうなるのだろう」という思いから誕生した同映画。15歳で女優デビューしてから初めて“撮る側”に回ったことで「何も知らないんだなと痛感しました。マイクの位置や他の人がどう動くのか。『私、何も知らないや』とびっくりしました」と苦労をにじませながら、新たな景色を楽しんでいた。

 撮影はiPhoneのカメラで行い、リアルな日常の一コマを切り取っている。原田監督は「母が突然、話をし始めるのですぐに撮る必要があったんです」と説明しながら「ただ、それを映画で観る時代になったんだなと。時代が変わったなと思いました。iPhoneで撮影したおかげで母が(カメラを)意識しないでできたのかな」と振り返った。

 また、静河らと制作を共にしたことについては「子どもたちを一緒にやることは、よくないのかなと思ったこともある」と本音を漏らしつつ、「母が私を育ててくれて『子どもたちもこんなに大きくなったよ』と。全てをおばあちゃんに恩返しですかね。そういう形でしか返せないから『やってみよう』と声を掛けたら、みんなも『いいよ』と言ってくれました」とほほ笑みながら話していた。