“驕らない大型女優”三吉彩花! 「自分ではまったく自信がなくて…」謙虚に答えるも清水崇監督は演技力絶賛! 主演映画「犬鳴村」7日から公開

引用元:夕刊フジ
“驕らない大型女優”三吉彩花! 「自分ではまったく自信がなくて…」謙虚に答えるも清水崇監督は演技力絶賛! 主演映画「犬鳴村」7日から公開

 「躍らず、笑わない新しいホラークイーンが誕生した」と、ホラー映画の旗手、清水崇監督から、その高い演技力を絶賛された。

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 「そう言ってくれるのは大変うれしいのですが、自分ではまったく自信がなくて…」。こう謙虚に答えると静かに笑った。

 福岡県に実在する心霊スポットをモチーフに、映画「犬鳴村」(7日公開)は撮影された。

 突然、兄が行方不明になるなど臨床心理士、森田奏(三吉彩花)の周りで奇妙な出来事が相次ぐ。事件の共通点は心霊スポットとして知られる「犬鳴トンネル」だった…。

 ホラー映画「呪怨」シリーズでハリウッドデビューも果たした清水監督から出演依頼を受けた。

 「ずっと清水監督の映画には興味があったので出演できて光栄です」

 幼い頃から「エクソシスト」シリーズなど海外のホラー映画をよく見ていたので、ホラー大作への出演には意欲的だった。

 ただ、「ジャパニーズホラーは怖くて実は苦手なんです」と打ち明ける。

 小学生でモデルデビュー。子役としてテレビドラマや映画などに出演してきたが、昨年公開されたミュージカル映画「ダンスウィズミー」で一躍、映画女優として脚光を浴びる。

 歌が流れてくると、躍り始める催眠術をかけられたOL役を熱演した。

 ◆「まったく自信がなくて…」

 500人のオーディションを突破し、ヒロインの座をつかみ取った。矢口史靖監督を取材した際、ヒロイン抜擢の選定理由を聞くと「オーディション会場で、彼女が一番不満そうな顔をしていたんです」と真顔で明かした。

 その“真偽”について本人に確認すると、「違いますよ。ただ、私は自分に自信がなくて緊張していただけなんです」と大慌てで否定した。

 ヒロインを射止めた後、ダンスを約2カ月間かけて猛特訓した。今作は犬鳴村の歴史などについて下調べするなど、役作りへの努力は惜しまない。

 ミュージカルにホラー…。重鎮監督たちから、大作映画への出演が相次ぐが、決して順風満帆だったわけではない。

 「これまで数えきれないぐらいオーディションに落ち続けてきていますからね」と答えた。

 ◆「常に新人のような思いで」

 「ダンスウィズミー」出演後、「これで本格的に女優としてデビューできたような気持ち」と語っていたが、「犬鳴村」に出演し、この思いはこう変わった。

 「毎回演じる役柄が違うので、常に新人のような思いでチャレンジしていかないといけない」と。

 前作ではダンスを習得したが、ホラー映画から学んだものは?

 「ホラー映画をお化け屋敷に例えると、私たち役者はお化け役。見に来た人たちを、いかに怖がらせることができるか。それが重要なんです」と教えてくれた。

 この“恐怖をもたらす絶妙な間(ま)”について、現場で名手、清水監督から伝授されたという。

 昨年、台湾の国民的人気シンガー・ソングライター、ジェイ・チョウの新曲のMV(ミュージック・ビデオ)にヒロイン役で出演した。MVが配信されるや、「あの日本人女優は誰だ?」と中国などアジア圏で人気が爆発。「反響の大きさに驚いています。ジェイ・チョウさんに感謝の思いでいっぱい」と喜ぶ。

 モデルとして海外を訪れる機会は多く、現在、英語や中国語、韓国語を猛勉強中。ダンスが得意で外国語が話せる171センチの長身女優…。ジェイ・チョウのMV効果も後押しし、アジア圏での人気も急上昇、日本人女優の本格的な海外進出に期待も高まる。

 「外国映画への出演? チャンスがあれば、ぜひ挑戦したいですね」

 5月には舞台にも初挑戦するという“大型女優”に今年は要注目だ。(ペン・波多野康雅/カメラ・南雲都)

 ■三吉彩花(みよし・あやか) 女優、モデル。1996年6月18日生まれ。23歳。埼玉県出身。小学1年のときに読者モデルに選ばれ、モデルとして活動。ファッション誌「セブンティーン」の専属モデルなどを務める。映画では「うた魂♪」(2008年)、「告白」(10年)などに子役で出演し、「旅立ちの島唄~十五の春~」(13年)で初主演。「犬鳴村」が映画主演3本目となる。