市川海老蔵「勧進帳」「助六由縁江戸桜」など團十郎襲名披露の演目発表

引用元:スポーツ報知
市川海老蔵「勧進帳」「助六由縁江戸桜」など團十郎襲名披露の演目発表

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(42)が7日、都内で5月から3か月連続で行われる「13代目市川團十郎白猿襲名披露公演」(東京・歌舞伎座)の演目を発表した。

 歌舞伎最高峰とされる大名跡「團十郎」襲名。市川宗家に伝わる「歌舞伎十八番」から「勧進帳(かんじんちょう)」「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」「暫(しばらく)」など、ゆかりの名作が並ぶ。海老蔵は「父(12代目市川團十郎)から教わった『勧進帳』『助六』は外せない。市川團十郎家としてはやらないといけないこと、継承しないといけないことがある」と決意を明かした。

 襲名披露は3か月間の歌舞伎座公演の後、来年11月まで地方興行が続く。海老蔵は「役に向き合う姿勢が変わってきている。急に芸が上がったりはしないけど、そう思っていただけるように努力していきたい」。これまで頼りにしてきた父、17年に亡くなった妻・麻央さんがいない状況を「心細いですよね」とこぼす場面もあったが、「至らぬことだらけだと思いますが、背伸びせずにできる限りやっていければ」と意気込んだ。

 8代目市川新之助を襲名する長男・堀越勸玄くん(6)は6月の「外郎売(ういろううり)」で初舞台を踏む。昨年7月に海老蔵との親子共演で「外郎売」の貴甘坊役を経験しているが、今回は一人で外郎売実は曽我五郎を演じる。海老蔵は「そうとう高いハードル」と気づかいながらも「最近は役者になってきた。『やってやるぞ』という感じ」と成長ぶりに目を細めた。 報知新聞社