7カ国語版「東京ノート」が開幕、平田オリザ「おそらく最初で最後の試み」

7カ国語版「東京ノート」が開幕、平田オリザ「おそらく最初で最後の試み」

青年団「東京ノート・インターナショナルバージョン」が、昨日2月6日に東京・吉祥寺シアターで開幕した。

【写真】2019年9月に兵庫・城崎国際アートセンターで上演された「東京ノート・インターナショナルバージョン」より。(Photo by igaki photo studio)(メディアギャラリー他3件)

1994年に初演された「東京ノート」は、翌1995年に第39回岸田國士戯曲賞、2009年に第64回文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞した平田オリザと青年団の代表作の1つ。劇中では、近未来の東京を舞台に、ヨーロッパの戦禍を逃れて多くの美術品が避難してきた、ある美術館のロビーでのやり取りが描かれる。昨年9月に兵庫・城崎国際アートセンターでも上演された「インターナショナルバージョン」には、日本、アメリカ、台湾、韓国、タイ、フィリピン、ウズベキスタンの俳優が参加。7カ国語が飛び交う同時多発演劇が展開する。

作・演出を手がける平田は、開幕に際し「七か国の俳優を集めた同時多発演劇は、おそらく最初で最後の試みです。誰も見たことのない舞台を見せることができるのではないかと思います」とコメントした。

「東京ノート・インターナショナルバージョン」の上演時間は約1時間55分で、公演は2月16日まで。また2月19日から3月1日にかけて、同会場で日本語版「東京ノート」が上演される。

■ 青年団国際演劇交流プロジェクト2019「東京ノート・インターナショナルバージョン」
2020年2月6日(木)~16日(日)
東京都 吉祥寺シアター

作・演出:平田オリザ
台本翻訳協力:ソン・ギウン、サーウィター・ディティヨン、ロディ・ベラ、コディ・ポールトン、陳彦君、ブライアリー・ロング
出演:山内健司、松田弘子、能島瑞穂、長野海、鄭亜美、中村真生、ブライアリー・ロング、佐藤滋、前原瑞樹、藤谷みき、淺村カミーラ、木村トモアキ、多田直人 / 井垣ゆう、陳忻、趙欣怡、パッチャラワン・クルアパン、カモンワス・ジュティサムット、アントネット・ゴー、メイエン・エスタネロ、マンジン・ファルダス、ペク・ジョンスン、チョン・スジ

■ 青年団第81回公演「東京ノート」
2020年2月19日(水)~3月1日(日)
東京都 吉祥寺シアター

作・演出:平田オリザ
出演:山内健司、松田弘子、秋山建一、小林智、兵藤公美、能島瑞穂、大竹直、長野海、堀夏子、鄭亜美、中村真生、井上みなみ、佐藤滋、前原瑞樹、中藤奨、永山由里恵、藤谷みき、木村トモアキ、多田直人、南風盛もえ