『北斗の拳』ケンシロウの破れた服、毎回復活の謎。原作検証で見えた意外な事実も

引用元:マグミクス
『北斗の拳』ケンシロウの破れた服、毎回復活の謎。原作検証で見えた意外な事実も

「一九九X年 世界は核の炎につつまれた!! 海は枯れ地は裂け……あらゆる生命体は絶滅したかにみえた……だが…人類は死滅していなかった!!」

【画像】破けてもすぐ復活! ケンシロウの多彩な衣装コレクション(8枚)

 あまりに有名なナレーションで始まるマンガ、『北斗の拳』(原作:武論尊、作画:原哲夫)は1983年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載が開始され、累計発行部数で1億部を突破。1984年からはフジテレビ系列でアニメが放映され、多くのファンに愛されるメジャーな作品となっているのですが、作品を通して見ると、あるひとつの謎が深まっていきます。

 無論、それは「一子相伝」である北斗神拳になぜ兄弟が4人もいたのかや、ユリアがなぜ生きていたのか……といったことではありません。それよりも単純に「北斗の拳・最大の謎」は、「ケンシロウが破いてしまった服は、一体、誰が、どのように修繕しているのか?」といったところではないでしょうか?

 現実世界では次の「世紀末」まで80余年(2020年)になってしまったのですが、『北斗の拳』の舞台となった「一九九X年」といえば、核戦争後の荒廃した世界。物資どころか水も食料もほとんどない設定です。そうした状況ののなか、ケンシロウの肉体が隆起し、破けてしまう袖なし・ライダースジャケット(革ジャン)を、どうやって次々と手に入れていたのでしょうか。

 こうしたことを書くと「まぁ、マンガの世界の話で重箱の隅を突いても……」という声も聞こえてきそうですが、それはさておき、ケンシロウの「服が破けた回数」を単行本の一巻から数えてみるとトータルで19回。イメージとしては「安田大サーカス」のオチのように毎回服が破けていた印象もあったのですが、こうして改めて見ると意外に少ない数字です。核戦争以前に、ケンシロウが熱烈な革ジャン・コレクターだったとしたら、毎回服が破けてもスペアがあったのかもしれません。また、4着程度を破れるたびに縫い合わせて使いまわせば、あながち服はなくならないのかもしれません。