ユーチューバー宮迫博之 “炎上いじられキャラ”に変身で大成功の気配

ユーチューバー宮迫博之 “炎上いじられキャラ”に変身で大成功の気配

 闇営業問題で活動自粛中だった宮迫博之(49)が1月29日、ユーチューブチャンネル「宮迫ですッ!」を開設し、半年ぶりに芸能活動を再開した。

 謝罪会見以来の登場となったが、復帰第1弾の動画は、改めての「謝罪」。神妙な面持ちで反省の弁を述べ、「相方の横に戻りたいです」と、思いを吐露しつつ7分間に及ぶ動画は硬い表情のまま。時折涙を流す仕草も見られた。

 それに対し、〈顎あげてしゃべんな〉とか〈出た!宮迫劇場〉〈信用ストップ安〉といったアンチの声が噴出。翌日には同じく活動自粛中だったロンドンブーツ1号2号の田村亮(48)が謹慎解除後なる初のトークライブを開催し、終了後に改めて記者会見を開き謝罪すると発表されていた。

 その前日という宮迫の復帰のタイミングにも批判が集まり、動画は高評価約11万に対し、低評価が18万(2月4日現在)。世の中の宮迫に対する拒否反応の強さが改めて示される形になった。

「低評価の多さに、復帰の方法を間違ったとか、宮迫さんが落ち込んでいるといった報道もありましたが、実はそうではないと思います。謝罪動画の中身から炎上まで、完全に確信犯でしょう。動画の再生回数は440万回を超え、チャンネル登録数も45万人。いずれ100万人は超えるはずです。やはりネームバリューが違いますから注目度は圧倒的に高い。それに加えて、強力な協力者もいれば、後ろ盾もしっかりしている。大成功と言って差し支えないと思います」(芸能ライター・弘世一紀氏)

■ヒカルに協力を依頼した狙い

 宮迫が協力を依頼したのが登録者数358万人、総再生回数が30億回に迫るユーチューバーのヒカル(28)だ。吉本芸人の中にもカジサックことキングコングの梶原雄太(39)や、オリエンタルラジオの中田淳彦(37)のようにユーチューバーとして成功を収めている者も多い。あまたのユーチューバーの中から、なぜ宮迫はヒカルに協力を仰いだのか。

 ヒカルといえば、17年8月に、「VALU」という個人の価値を売買する仮想株式をめぐって詐欺疑惑が噴出。動画で謝罪し、しばらく活動を自粛したが、現在は完全復活を果たしている。まさに炎上系ユーチューバーの先駆者だ。

「吉本芸人に協力を頼めなかったというのもあると思うのですが、ヒカルさんを選んだ理由が第2回目の動画を見てわかりました。まだ表情に緊張感のある宮迫さんをヒカルさんがツッコミまくっているんです。その直後にヒカルさんがアップした動画では宮迫さんをさらにいじり倒していて、視聴者がずっとモヤモヤしていたことや、宮迫さん自身が言えなかったであろうことをバンバン突っ込んでいました。吉本の後輩芸人だったら、先輩に対してあそこまで失礼なツッコミはできません。その容赦ない突っ込みに宮迫さんの返しもどんどん調子が出てきて、宮迫さんの顔が途中から生き生きとしてくるんです。そうなるとやはりしゃべりは超一流なので面白くないわけがないですよね」(若手吉本芸人)

 例えば、こんな感じだ。宮迫の謝罪会見についてヒカルは、「めちゃくちゃ笑いました。全部演技に見えましたもん」と茶化したうえで、「今後、テレビに出ないのか?」と宮迫に質問。すると宮迫は「テレビはスポンサーが…」と、神妙な面持ちで答えた。それを受けてヒカルは「僕がスポンサーでも宮迫さん使わないスね」と冷やかし、宮迫がテンションが上がり始ると、ここぞとばかりに、「岡本社長が嫌いなんですか?」と畳み掛けた。さすがに、この時は言葉を濁した宮迫だったが、二人の掛け合いは絶妙だった。

 そして、後半でヒカルは、「炎上した時っていじられるのが一番ありがたい」と、宮迫がユーチューバーとして生きるべき道も伝授。彼のアシストもあって、3回目の動画からは、高評価が8・2万と低評価の2・4万(2月4日現在)を上回った。

■3回目から低評価を高評価が逆転

 こうしたユーチューブ動画について、宮迫を吉本から預かる形になっている明石家さんま(64)や相方の蛍原徹(52)、そして、ダウンタウンの松本人志(56)はあまり良い顔をしていないという。

「しかし、宮迫としては、先輩や相方に頑張っている自分の姿を見てもらいたいのでしょう。さんまという大きな後ろ盾もあるので、吉本興行も宮迫の活動に対して当面は静観する構えです。同じ炎上芸人で、ユーチューブで活動するインパルスの堤下も好調です。テレビ復帰は容易ではないと思いますが、炎上いじられユーチューバーとして、宮迫がどこまでやれるのかは見者です」(前出・弘世一紀氏)

 もともとカッコつけ芸人だった宮迫。エスカレートしていくヒカルのいじりにどこまで耐えられるのか。