監督、見ましたか!若武者・松本吉弘、藤田采配に応えエース級3人をまとめ斬り/麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES
監督、見ましたか!若武者・松本吉弘、藤田采配に応えエース級3人をまとめ斬り/麻雀・Mリーグ

 大和証券Mリーグ2019・2月4日の1回戦で、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)が個人3勝目、チーム19勝目を挙げた。

【映像】若武者・松本、君主・藤田晋監督の采配に応える個人連勝

 チームを率いる藤田晋監督から先発起用された若武者・松本は「今日は松本の日にしてこい」と期待されての出場だった。対局者は起家から赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)、松本、EX風林火山・勝又健志(連盟)、TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)と、個人戦であればタイトルを争う決勝卓のような顔ぶれが並んだ。

 東1局、松本は熱い闘志を抱きながらも、冷静にゲームに入った。親番・園田が3巡目に白を仕掛け、9巡目にドラの南を切り出して来た緊迫した状況下。南家だった松本は南をトイツで持っていたが「園田さんの速度感を感じていて(南を)ポンしてもリャンシャンテン。余る牌が全部、園田さんの無スジだった」と園田が欲しかった東を切らず、南を受け駒として使って守備を固め、園田にテンパイを入れさせなかった。

 この我慢が東2局1本場の親番で実った。瀬戸熊から仕掛けが入る中、11巡目に先制リーチを放つと、これをリーチ・ツモ・ドラ・裏ドラ3で1万8000点(+300点)に仕上げ、序盤で大きなリードを築いた。

 トップ目に立ったことで松本には攻めの選択肢が増えた。3者が攻め込んで来れば、守備を固めつつも粘り込み、東4局1本場では園田から先制リーチを受けながらもツモ・ドラで2700点(+300点、供託1000点)。南3局では瀬戸熊からの先制リーチをかいくぐり、タンヤオ・七対子で3200点(+供託1000点)と効果的にヤミテンを駆使しながら3勝目をマークした。

 勝利者インタビューでは「相手3人のオーダーを見たときにやべえなと。その中で勝てたのは自信になります」と胸を張った。その笑顔に涙はなかったが「エース松本!」「男前」「泣いてもいいんやで」「松本もう完全復活」「もってぃday」「松本上り調子で殻抜けた」とファンも若武者の連勝を喜んだ。

 前回出場時、約3カ月ぶりのトップを取った時「負けてきたことを無駄にしたら意味がない」と目頭を熱くさせていた若武者は、噛み締めた苦しみを糧とし、藤田監督の期待に最高の形で応えて見せた。

 初戦トップだったら連闘することが決まっていた松本は、2戦目を2着と連対。一人で84.9ポイントを稼ぎ出し、チームを5位から3位に浮上させた。くすぶっていた若武者が、いよいよ勢いに乗ってきた。【福山純生(雀聖アワー)】

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