藤井聡太七段 9戦全勝でB級2組昇格、来期師弟対決実現も

藤井聡太七段 9戦全勝でB級2組昇格、来期師弟対決実現も

 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(17)が4日、大阪市の関西将棋会館で指された名人戦の順位戦C級1組9回戦で高野秀行六段(47)に99手で勝って9勝0敗とし、2期ぶりの昇級を決めた。

 昨年度9勝1敗の好成績を収めたものの、勝敗で並んだ棋士が上の順位(相撲でいう番付)に3人いたため、昇級を逃している。この日と3月の最終10回戦のいずれかで1勝すれば、他の対局者の勝敗にかかわらず、昇級できる同組の上位2人までに入ることが決まっていた。

 谷川浩司九段(57)が持つ史上最年少名人記録(21歳2カ月)を更新するためには年に一度の昇級を逃すことはもう許されないが、来期はまず1つ上のランクのB級2組へ戦いの舞台を移すことになる。同組には現在、前期にC級1組から昇級を果たした師匠・杉本昌隆八段(51)を含め、25人が在籍。来期、2人だけの狭き昇級枠をめぐって、師弟対決が実現する可能性もある。