ジョーカー、パラサイト…今年は異例!授賞式前に観られる! 要チェックアカデミー賞候補作

引用元:TOKYO FM+
ジョーカー、パラサイト…今年は異例!授賞式前に観られる! 要チェックアカデミー賞候補作

高橋みなみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「高橋みなみの『これから、何する?』」。2月4日(火)の放送では、火曜日パートナー・若新雄純さんの代演として映画評論家・松崎健夫さんが登場。「今観るべき映画」をテーマにお送りしました。

映画の祭典「第92回アカデミー賞授賞式」の開催(米・ロサンゼルス現地時間2月9日(日))が目前に迫った今回は、“今観られる、もうすぐ観られるノミネート作品”を紹介してもらいました。松崎さんによると、作品賞ノミネート作の傾向は「家族をテーマにした作品が中心」「格差社会を描いた作品が強い」「9本中、7作品が授賞式前に観られる」の3つ。

◆「ジョジョ・ラビット」(公開中)

松崎さんにとって「すでに2020年マイベスト作品」と話す同作は、作品賞をはじめ計6部門ノミネートされている注目の映画。舞台は第二次世界大戦下のドイツ。アドルフ・ヒトラーに憧れる10歳の少年が、自宅にかくまうユダヤ人少女との交流を通じて変化していく物語です。

「ひとつの小さな善意が世の中を少しだけ良くするんじゃないか? ということを描いているのが素晴らしい。ラストシーンで僕は涙腺が決壊した」と熱弁しました。

◆「パラサイト 半地下の家族」(公開中)

米国の資本が入っていないアジア映画としては、初の作品賞候補という快挙で「アメリカ人が観ても今の社会を表していると感じられる映画」と松崎さん。日本でもどんどん公開館数が増え、話題を呼んでいます。

経済的に恵まれない家族の長男がある日、IT企業のCEOの豪邸で家庭教師として雇われることに。兄に続き妹もこの裕福な家に足を踏み入れ、だんだん寄生(パラサイト)していき……あとはネタバレ厳禁のため、気になる人は映画館へ!

◆「1917 命をかけた伝令」(2月14日(金)公開)

作品賞をはじめ計10部門にノミネート。第一次世界大戦を舞台にした戦争映画で、全編ワンカットのような驚異の演出が話題。「伝令を前線に届ける」というシンプルな物語ながら、戦場を疑似体験するような迫力です。

「平野のような場所での撮影のため、セットや人物、エキストラまでも緻密に作らなければいけない。常に曇りの空を待っての撮影のため、結局撮れない日もあったそうです」と解説。