Google最新の動画共有アプリ「Tangi」は、Pinterest好きのためのTikTokみたい?

Google最新の動画共有アプリ「Tangi」は、Pinterest好きのためのTikTokみたい?

どんな人に向いてるアプリか見えてきました。

“実験的な”ソーシャル動画共有アプリとしてGoogleが発表した「Tangi」。YouTubeなどの動画アプリとの大きな違いは、シェアできる動画の長さが60秒であること。もともと社内インキュベーター制度であるGoogle’s Area 120から生まれたプロダクトで、すでにApp Storeやtangi.coで公開されています。

【全画像をみる】Google最新の動画共有アプリ「Tangi」は、Pinterest好きのためのTikTokみたい?

チームを率いるCoco Maoさんの紹介記事によると、同サービスはレシピ、クラフト、メイク、ファッションなどあらゆる題材の動画コンテンツを共有したり閲覧できる場所。たとえるならPinterest好きのためのTikTok、あるいはコメントなしのYouTubeのDIYコミュニティといったところでしょうか。

ここからは、米GizmodoスタッフのVictoria SongとCatie Keckの対談記事をお届けします。レシピやクラフトといった分野に縁がないVictoriaと、DIY大好きなCatieがそれぞれの視点からTangiの第一印象をカジュアルに語っています。

Catie:普段、家具の組み立てとかデザインのハックにYoutubeの動画を参考にしてるけれど、解説がみっちりしててちょっと苦手なのも多いんだよね。このアプリはどうかな。

Victoria:私はそういうインストラクション系が本当にダメ。この前だってIKEAのドレッサーを組み立てたらなぜかすべてが逆さまになっちゃったし、30秒の料理動画を見て台所に立ってもうまくできないし…。何をすべきか1から10までちゃんと教えてもらわないとできないタイプ。

Victoria:見てよ、60秒なんてあっという間じゃない? こんなに短い動画だともはや何を見ていたのかも思い出せない(言いすぎ?)。

でも、長いなぁっていうYoutube動画が結構あるのはわかるよ。タイトルの内容にたどり着くまで、自分の近況があって、子供の近況があって、ペットの犬の近況まであって…。前置きだけで15分くらいかかる動画とかあるよね?

Catie:そう、そうなの! すごくよい動画は数分でパッと終わるんだけど、ユーチューバーからしたら収益性が低くなる。でもたとえば、木材の染色とかに20分も時間を費やして見てられないんだよね。

DIY動画の中には、Pinterestっぽいものも見かけたよ。あんまりいい方法ではないけれど、パイプを使ってインダストリアルな棚を作りたいときがあって。きっとあなたにもできると思う!

Victoria:ハハハ! その期待、簡単に裏切っちゃいそう(笑)。でもTangiに関しては、5~6分くらいの動画があればもっと楽しくなりそうなのに。あと、すべてのYouTubeチュートリアルビデオがひどいわけではないよね。料理動画なら見ながら実際に作れるし。

それから、ブログのリンクが貼ってあったらもっといいかも! だって、こういう棚作りの動画ってなんでその作業をやってるのか、私みたいなDIY音痴にはわけがわからないから。

Catie:パイプの棚はよい例じゃなかったかも(笑)。でも、このミニパイのレシピ動画はどう? 順序立てて説明されてるからわかりやすそうだけど。

Victoria:悪くないかも…。これなら私でもできるかな。でも他の”ハック”は…馬鹿げてるよ! 見て、これなんてサルサをボウルに入れてるだけ! こっちはよさそうだけど、どれを何度で焼くのか全然わかんない。っていうか、これ全部ほんとにDIYなの?

Catie:いまのところ、Tangiに言いたいことがあるとしたら有益じゃないものが溢れすぎ。混乱を引き起こしそうなものとかあるし…。でもね、すごくいい動画を見つけたの。卵をスモークしたらどうなるかだって。

Victoria:えーすごいね!なんかTangiってあれね、VineとPinterestが出会ってできた子供みたい。でも、Instagramのいとこみたいな。

Catie:言えてる。みんながみんな使えるようなソーシャルメディアではないと思う。でも、ハマる人もいると思う。きっといつか、あなたもね! 私にはDIYのYouTubeライト版みたいな感じかな。

Victoria:えー、どうかなー? じゃあ私はTangiで見つけたレシピで何か作る! ぜったい食べてね。

私の周りには「YouTube動画は早送りで見る!」派が結構多いのですが、Tangiのように60秒まで集約されていると、むしろ淡々としすぎているのか、それとも慣れればちょうどよく感じるのか…、どうなんでしょう、気になります。また、クリエイターたちの動画という位置付けから、新たにどんな才能を持った人たちが出てくるのか注目していきたいところです! Rina Fukazu