川崎麻世が勝訴 カイヤとの離婚騒動30秒で判決…カイヤは控訴の意向

引用元:スポーツ報知
川崎麻世が勝訴 カイヤとの離婚騒動30秒で判決…カイヤは控訴の意向

 俳優の川崎麻世(56)が妻でタレントのカイヤ(57)との離婚を求め、カイヤも離婚と損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京家庭裁判所(石橋俊一裁判長)は3日、離婚を認めた。カイヤによる2000万円の慰謝料は棄却した。2人や双方の代理人は出廷しなかった。判決では、訴訟と反訴の費用はカイヤの負担となり、2018年10月から1年以上にわたる泥沼裁判は麻世の“勝訴”となった。カイヤは同日、控訴する意向を示した。

 別居から約16年。“離婚するする詐欺”とまで言われたお騒がせ夫婦の泥沼裁判の判決は、わずか30秒で閉廷した。判決要旨によると、04年6月頃にカイヤが自宅の鍵を交換したことがきっかけで2人は別居。石橋裁判長は15年8月頃には「婚姻関係が破綻していたと認めるのが相当である」とし、2人の離婚を認めた。

 カイヤが指摘した麻世の家庭内暴力(DV)については「認められないか、仮に存在したとしても、被告(カイヤ)による暴行も同程度あったとうかがわれ、原告(麻世)のみに婚姻破綻に関する有責性があるとまでは言えない」と、結論づけ、慰謝料の要求に対しても「理由がない」と退けた。

 麻世はこの日、埼玉県加須市で節分のイベントに参加。「今日という日が皆様にとっても、私にとっても、いいスタートが切れるよう、素晴らしい日になりますように、たくさん福を持って帰って下さい」と観客に呼び掛けた。終了後は報道陣の取材に応じ、「今回の判決は満足。真実というか、正直な気持ちが伝わって良かったなという気持ちと、本当に我々のことですごくご迷惑をかけて、申し訳なかったなと思っております」と話し、“勝訴”の余裕をうかがわせた。

 一方、カイヤはYouTubeの生配信に出演。「鬼は外を朝の5時にやった。恵方巻きも食べて、神社にも行ったけど、この判決…」と、あきれた様子で笑った。麻世のDVが認められなかったことに対して「人間として、女として、信じられない。これはジャスティスじゃない」と反論。今後は「DV被害者の立場として頑張りたい」とし、控訴を考えているという。

 昨年10月の口頭弁論では、麻世はカイヤからの暴力を一番の苦痛とし、カイヤも89年の長女を妊娠時から断続的に麻世から暴力を受けたと主張。双方の意見が真っ向対立していたが、家裁は麻世の主張を認めた形となった。

 ◆麻世とカイヤのこれまで

 ▼89年 パーティーで知り合い交際開始。11月にカイヤが長女出産。

 ▼90年 結婚。

 ▼99年12月 麻世が「カイヤへ!」出版。内容を巡り離婚危機に。

 ▼2000年1月 週刊誌が麻世とホステスとの不倫疑惑を報じる。カイヤは全面否定。

 ▼同4月 「日本のナイス・カップル大賞」に選ばれ夫婦で表彰式に出席。

 ▼同8月 麻世が週刊誌に京都在住の女性との不倫疑惑を報じられる。

 ▼01年1月 一部で離婚危機が報じられるが双方がイベントで否定。

 ▼同2月 麻世が一部で舞台女優との不倫疑惑を報じられる。同女優、麻世は執筆者らを訴え勝訴。

 ▼08年3月 カイヤが「婦人公論」で別居を告白したが離婚は否定。

 ▼12年3月 写真誌が夫妻のダブル不倫疑惑を報じ、麻世が会見。不倫は否定も約8年前からの別居を認める。

 ▼15年2月 女性誌がカイヤがギニア人男性と不倫し、男性の妻から訴訟を起こされたと報じる。

 ▼同7月 麻世が芸能生活39周年記念パーティーを開催。カイヤがサプライズ登場。

 ▼18年10月 麻世がカイヤに対し、離婚を求める裁判を起こしたことが発覚。

 ▼同 カイヤ側の代理弁護士が辞任し、新たな弁護士が就任したため第1回口頭弁論が延期に。

 ▼同 長男が麻世を批判するメッセージをブログに掲載。

 ▼同11月 写真誌に麻世が一般女性と交際中と報じられる。

 ▼19年6月 カイヤが反訴。離婚と2000万円の慰謝料を要求。

 ▼同10月 離婚裁判が結審。

 ◆川崎 麻世(かわさき・まよ)1963年3月1日、京都市生まれ。56歳。ジャニーズ事務所に所属し、1977年に「ラブ・ショック」でレコードデビュー。89年に事務所退社。NHK大河ドラマ「北条時宗」(01年)などに出演。

 ◆カイヤ 1962年5月25日、米イリノイ州生まれ。57歳。89年、来日中に川崎麻世と出会い、90年に結婚、芸能活動をスタート。フジテレビ系「笑っていいとも!」に出演。06年、「ハッスル・エイド」でプロレスデビュー。 報知新聞社