故忌野清志郎さん特集16日放送 泉谷、キムタクらが思い出を語る

故忌野清志郎さん特集16日放送 泉谷、キムタクらが思い出を語る

 2009年に死去したロック歌手、故忌野清志郎さんを特集するBSフジ「輝き続けるキヨシロー」(16日放送、後6・0)で、泉谷しげる(71)、いとうせいこう(58)、大竹しのぶ(62)、木村拓哉(47)、武田真治(47)のゆかりの5人が一堂に会して故人の思い出を語り合った。

 清志郎さんの“理解者”として過ごした泉谷は破天荒な出会いのエピソードを披露。一ファンであるいとうは、現在の仕事をするまでの過程に故人の影響が強くあったと明かした。「ボス」と呼ぶ故人や彼の音楽に救われていたという木村は、引っ越し後に新居に現れた故人とのクスっとするやり取りとして、「帽子をキュッと上げて『引っ越しおめでとう、ベイベー』って(笑)」と振り返った。

 気持ちが折れた後に故人と出会い、自分を取り戻していったという武田は忌野清志郎さんという人間の影響力と穏やかな優しさを感じるエピソードを告白。一方、4人と違い、晩年に深く交流していた大竹は「清志郎さんに恋をしていた」と意味深秘話を打ち明けた。

 5人は故人ゆかりの東京・日比谷野外音楽堂で記念撮影も行った。

 泉谷しげる 「あんまりこういう企画は好きじゃないです! ハッキリ言って! 思い出話をすると、自分たちに都合のいいように記憶を変えるので。あれもこれも、悪口言ってやろうと思ってたんだけど、結局いいこと言っちゃうんだよ! 腹立つ(笑)。本当は奴にだっていろいろ問題点もあって、気に入らないこともあったわけだからね。でも、それがあいつの魅力なんだろうな、腹立たしいことがあってもついついほめちゃう。ほれた弱みっていうのかね。でも、みんなのほれ具合がよくわかって、良かったです」

 いとうせいこう 「ミュージシャン同士で話す現場での清志郎さんのことは知ってるけど、今回は、違う場所にいた清志郎さんの話がいっぱい出てきたと思うんですよね。なので、そういう一面があったんだ、そういうエピソードがあったんだなって、清志郎さん像というのがよりよく膨らんだという感じでした。それと、ミュージシャンプロパー専門の人たちだけでもう一回やっても面白いなって。音楽的に、忌野清志郎っていう人をみんなで解析していくっていう会を、見たいですね」

 大竹しのぶ 「本当に友達同士で集まって清志郎さんの思い出話を語るっていう、おうちにいるみたいな感じで楽しくお話できました。すごく、いい夜でした。それぞれの清志郎さんに対する思いがあるから、今日みんながめいめい勝手なことを言いましたけど、許してください(笑)。これからも清志郎さんの歌を愛して、清志郎さんを

愛して、愛と平和を目指して、頑張っていきましょう」

 木村拓哉 「泉谷さんがどれほど清志郎さんを愛していたか、こうやって伺ったのは初めてでした。泉谷さん筆頭に、し

のぶさん、いとうさん、真治がその場に存在した瞬間、番組の輪郭がふわっと浮き出て…こんなに楽しい時間になるとは、と本当にビックリ。まだ(清志郎の曲を)聞いたことがない方はぜひ一度触れてみてほしいです。ファンの方々には、僕らは今回皆さんを代表して集まったので、皆さんを含めてこういう機会を持ってもいいんじゃないかなって。そうなると今度は公開収録? それもありだよね。って、思いました(笑)」

 武田真治 「清志郎さんについて僕が知らなかった部分を知れたのはすごくうれしいですし、今回の出演者、人前に立つ皆さんが、どういう時に清志郎さんの音楽や人間性に支えられたか知ることができて、ますます清志郎さんの魅力に触れた気がしました。知らない世代の方も、ぜひ手に取って、かっこいいサウンドと優しいメッセージに触れていただけたらなと思います」