中井貴一、映画ヒットへ「回覧板回して!」

中井貴一、映画ヒットへ「回覧板回して!」

 俳優の中井貴(58)、佐々木蔵之介(51)と女優の広末涼子(39)が2日、京都市内で映画「嘘八百 京町ロワイヤル」(武正晴監督)の大ヒット御礼舞台あいさつを行った。

 古美術商(中井)と陶芸家(佐々木)のコンビが一攫千金を狙うコメディーシリーズ第2弾。

 「普通、映画って大阪でやったら京都の人も来てくれるやろと、京都は舞台あいさつを飛ばすんです。でも、今回は京都が舞台ですから」

 こう中井が切り出すと、満員の客席がドッと沸いた。

 「ただいま!」と一礼した京都出身の佐々木も「きょうは二条、四条、桂、京都駅(付近の映画館)で4カ所。ギャガさん(配給元)が4館開けるのは『ラ・ラ・ランド』『万引き家族』と『京町ロワイヤル』だけですって」と笑顔。

 しかし、ちょうど1年前に行われた京都ロケは過酷だった。

 「新大宮通り商店街にある空き家を貸してもらったけど、『嘘八百』の良さは地元密着型」と中井。大阪・堺を舞台にした一昨年公開の前作ではロケ場所の空き民家にトイレがなく、最寄りのコンビニを利用していた。

 「今回も風通しのいい空き家で寒い! トイレも向かいの不動産屋さんに借りてた。広末さんには申し訳ないけど、映画同好会みたいで、ほぼ自主映画です」と自虐コメントで笑わせる中井。

 「こんな大俳優さんが出演してるのに映画同好会が製作してるとは思わなかった」と苦笑いの広末は「でも、お二方とも謙虚で京都を愛してらっしゃるから、こんないい映画ができるんだな」とフォローした。

 節分を控え、最後は「嘘は外。福は内」と客席に豆まき。舞台を下りて観客に近寄って豆をまいた中井は「これを見ないでどうするんだって、京都の町内会に回覧板を回して」とPRした。