自身のブランドまで設立した“自作レイヤー”「シルエットを忠実に再現するため、型紙から作ります」

引用元:オリコン
自身のブランドまで設立した“自作レイヤー”「シルエットを忠実に再現するため、型紙から作ります」

 昨今では、テレビ番組や雑誌のグラビアページなどでも特集を組まれる機会が増え、“誰でも気軽に楽しめる趣味”として、幅広い層に浸透してきた感があるコスプレ。2020年も1月から、全国でさまざまなコスプレイベントが開催され、いずれも大盛況となっている。今回はそのなかから、東京ファッションタウンビル(TFTビル)で定期的に実施されている『コスプレ博 in TFT』にクローズアップ。同イベントを取材して見つけたコスプレイヤーたちに、衣装制作に対するこだわりも聞いてみた。

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 『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』の牧瀬紅莉栖に扮する翠葉木さんは、コスプレ用のコスチュームはすべて自分で制作しているという、こだわり派のレイヤー。好きになるキャラクターのうち、ほとんどがコスプレ衣装の流通していない、いわゆる“マイナーキャラ”だそうで、「自分で作るしかない」と一念発起し、自作を始めたという。

 ふだんは『東方Project』のコスプレにもハマっていて、市販の衣装が出回っているキャラクターであっても、それらを購入せずに自作を続けているという彼女。「市販の衣装を購入して、自分の体型に合わせて調整する…という方法もありますが、やはり最初から自分で作った方が、よりフィットした感じに仕上げられるので。コスプレをするからには、キャラクターのシルエットを忠実に再現したいので、毎回、型紙から作るようにしています」とのことだった。

 ちなみに翠葉木さんは、自身でオリジナルのロリータブランドを立ち上げ、仕事としても衣装制作に取り組んでいるという。趣味であるコスプレ活動と並行して、ブランドの宣伝展開も模索しているらしく、「自作のオリジナル衣装を着て、イベントに参加するのも面白そうですね」と、今後の目標についても話してくれた。

 『アズールレーン』のユニコーンに扮するえびてんさんは、ふだんはほとんど着ない、小柄なキャラクターの衣装を選んで『コスプレ博』に参加。「私は身長が高いので、友だちと“併せ”をするときは、高身長のキャラクターを割り振られることが多くて。でもひとりなら、背の高さを気にせずにコスプレができるので、今日はいちばんお気に入りのキャラクターの衣装を持ってきました」とのこと。

 また、ユニコーンの幼い雰囲気を再現するために、メイクにも力を入れたそうで、「引っ込み思案な性格のキャラクターなので、華奢に見えるようにタレ目にしてみました。ファンデーションも、ふだん使っているものより明るい色を選んで、できる限り寄せたつもりです」と話してくれた。

取材・文=ソムタム田井