「はじめの一歩」舞台版が開幕、今作が本格デビューとなる幕ノ内一歩役の後藤恭路に対し「まさに一歩!」と共演者が絶賛

引用元:デビュー
「はじめの一歩」舞台版が開幕、今作が本格デビューとなる幕ノ内一歩役の後藤恭路に対し「まさに一歩!」と共演者が絶賛

 人気ボクシング漫画を原作とした、リアルファイティング「はじめの一歩」The Glorious Stage!!が、1月31日より品川プリンスホテル ステラボールにて開幕。初日公演に先立ち、公開ゲネプロが行われ、キャストらが初日会見に出席し、意気込みを語った。

 原作は、『週刊少年マガジン』(講談社)で1989年から連載中の森川ジョージによるボクシング漫画『はじめの一歩』。同誌不動の看板作品と言われるほど大ヒット作となり、2019年に連載30周年を迎えた。2000年にはアニメ化され、深夜枠での放送にも関わらず、幅広い視聴者層と平均視聴率4.5%という驚異的な数字を記録し、6クール全75話の長期シリーズとなった。

【写真】本作が役者デビューとなる幕之内一歩役の後藤恭路

 内気でいじめられっ子の主人公・幕ノ内一歩が、ひょんなことからボクシングに出会い、熱中していく物語。一歩は「強いってどういうことだろう?」という素朴な疑問を抱えながら、持ち前の頑張りで過酷な練習に耐え抜き強くなっていき、ハードパンチを武器に、最多の強敵との死闘を勝ち抜いてチャンピオンを目指す。

 この日の初日会見には、幕ノ内一歩役の後藤恭路、宮田一郎役の滝澤諒、千堂武士役の松田凌、鷹村守役の滝川広大、青木勝役の塩田康平、木村達也役の高橋奎仁、鴨川源二役の高木渉、作・演出の喜安浩平が参加。

 シュートボクシングの経験を持ち、本作が本格的なデビュー作となる幕ノ内一歩役の後藤は、「初日という実感がなくて、あまり緊張していないんですが、この会見に対しての緊張はすごくあります」と述べ、「練習でやってきたことをうまく出せたらいいなと思っています」と初々しさが溢れるコメントをすると、周りのキャストからは「まんま一歩やな~」「まさに一歩!」との声が上がる。

 「ついにきたなという気持ちでいっぱい」と語った滝澤は、「今までいろんな舞台に出演させていただいたんですが、毎回初日はけっこう不安なことが多い中、今回は初日に向けてみんなで一丸となって、芝居の稽古だけでなく、トレーニングやボクシング練習をしてきて、家に帰ってからもボクシングというものに対してずっと夢中になって稽古に励んできました」と明かし、「そういったボクシングに対する熱量もこの作品にのせてお客様にぶつけていきたいと思います」と力強く語った。

 松田は「この作品に携わらせてもらってから、おそらく各々がいろんな葛藤があり、自分ももちろんそうで、見えないものを戦ってきたのですが、それを補っていくのは我々の陰の努力というか、身体づくりからいろいろと準備を重ねてきました」と語り、「今の心境としてはやるしかないなと。千堂武士の言葉を借りると、ご来場いただくみなさまに『こんなもんや!』と大口を叩けるくらいに、そして楽しんでいただけるよう、全身全霊で毎公演務めたいと思います」と決意を新たにする。

 一歩がボクシングを始めるきっかけともなる鷹村守を演じる滝川は「本日は、俺様のために集まってくれてありがとう!」と挨拶し、「違う!違う!!」とキャストから総ツッコミされ、笑いを誘う。そして改めて「リアルファイトもそうですが、人それぞれの人間模様、物語がすごく詰まっている作品なので、ぜひそこも見てもらいたい」とアピールし、「あとは鴨川軍団の熱量。自分たちの流れやリズムを作っていって、みなさまに『はじめの一歩』の面白さが伝わればいいなと思います」とコメント。青木勝役の塩田も「『はじめの一歩』はすごく熱い漫画なんですが、面白い部分もたくさんあるので、そういった面白い部分も凝縮して届けつつ、一歩を見守っていく先輩として、この舞台を支えていきたいと思います」と意気込んだ。

 「あっという間の稽古期間だった」と稽古を振り返った高橋。「怪我や病気などなく、こうして初日を迎えられたことにまずひと安心しています」と述べ、「芝居やボクシング、身体づくりなど、準備できることは各々やってきたので、あとは本番、舞台という名の試合に臨むだけだと思います」と宣言。

 鴨川ボクシングジムの会長、鴨川源二を演じる高木は、「みんなと一緒に稽古をやってきて、すごくまとまっているなと思いましたし、協力しあってとても濃い稽古をしてきました」と胸を張り、「緊張と楽しみな気持ちが入り混じって、今は程よい緊張感を纏っています」とコメント。さらに、「とにかく皆さまに楽しんでいただけるよう、僕たちも精一杯頑張ります。鴨川源二の言葉で言うと、『前へ、前へ!』という気持ちで本番に臨みたいと思います」と心境を明かした。

 ボクシングを題材とした作品ということで、それぞれ鍛え上げた肉体を披露していたキャスト陣。滝澤は「ケータリングがタンパク質のビッフェみたいな感じで、すごい量の肉がケータリング場に置いてあって。それをむさぼり、それを食べるために筋トレをし、そしてまた食べるという、その繰り返しでした」と明かすと、塩田も「筋肉知識が多い人がけっこういて。どういうタイミングで何を摂取したらいいのかという情報をめっちゃ教えてくれたので、今はみんな知識があります」と身体づくりエピソードを語る。

 なかでも1番の筋肉知識の持ち主は、山口大地だと言い、塩田は「ちょっと違うことをやっていると怒られる。『康平、それは今じゃない』って」と山口の筋肉に対する熱血指導ぶりを明かした。

 また、演じる役の見どころについて聞かれると、後藤は「一歩は最初はいじめられっこでいくじなしな子なんですが、試合とか経験してどんどん成長していく姿が見どころです」と述べ、滝澤は「ナンバーワンの負けず嫌い。口下手で自分の伝えたい思いと発する言動が違ったりもするんですけど、誰よりも負けたくないっていう想いがすごくある青年だなと思います」と吐露。

 千堂武士役の松田は「男性が憧れるような、”漢”という字を体現しているような人」と説明し、「今作においてもボクシングで、言葉だけでなくて拳で語り合うことで、自分の人生をみつけていって、その中で強さという目標を追い求めていくっという人物で、自分と重なるものもある。この舞台上だけでもそうなれたらと思いつつ演じさせていただきたいです」と身を引き締める。

 最後に、後藤は「ニコ生でも放送されるみたいですが、やっぱり迫力は生のほうが伝わると思うので、ぜひ劇場へ足を運んでください」と呼びかけると、高木も「リング上の生の音はすごいからね!それはぜひ劇場へ観にきて欲しいよね」とアピールした。

<公演概要>
リアルファイティング「はじめの一歩」The Glorious Stage!!
2020年1月31日(金)~2月9日(日)品川プリンスホテル ステラボール

原作:森川ジョージ「はじめの一歩」(講談社「週刊少年マガジン」連載)

作・演出:喜安浩平
音楽:和田俊輔
振付:HIDALI
ファイトコーディネイト:冨田昌則

■CAST
幕之内一歩役/後藤恭路

宮田一郎役/滝澤諒
千堂武士役/松田凌

鷹村 守役/滝川広大
伊達英二役/松本寛也
間柴 了役/岡本悠紀
青木 勝役/塩田康平
木村達也役/高橋奎仁
速水龍一役/橋本真一
冴木卓麻役/山口大地
ヴォルグ・ザンギエフ役/才川コージ

梅沢正彦役/神坂優心
間柴久美役/未来
幕之内寛子役/久下恵美

鴨川源二役/高木渉

アンサンブル:久保雅樹 アブラヒム・ハンナ 竹内健史

【チケット料金】8,000円(全席指定・税込)
【一般発売日】2019年12月22日(日)10:00~

監修:講談社(「週刊少年マガジン」編集部)

【公式サイト】https://ippo-stage.com
【公式Twitter】@ippo_stage

(C)森川ジョージ/講談社・ネルケプランニング