亜咲花が『へやキャン△』主題歌「The Sunshower」をリリース!「自分でいうのもなんですが、「愛されてるな」って思いました

亜咲花が『へやキャン△』主題歌「The Sunshower」をリリース!「自分でいうのもなんですが、「愛されてるな」って思いました

 亜咲花が現在放送中の『へやキャン△』主題歌「The Sunshower」をリリース。楽曲制作や、2020年の抱負を聞いたインタビューがアニメディア2020年2月号に掲載されている。超!アニメディアでは、本誌には掲載できなかった分を含めた特別版を紹介。今回はインタビューの前編をお届け。亜咲花と『ゆるキャン△』シリーズへの愛が詰まった『へやキャン△』主題歌

――先日、ご自身のSNSで「アニソンのタイアップがほしい」とつぶやいていましたね。

 ノンタイアップの曲もうれしいんですが、アニメの主題歌は、歌うたびにアーティストとしてひと回り成長させてもらえるんです。何より、私はカップリングでノンタイアップを歌うことが多いのですが、カップリングはタイアップのある表題曲あってのものなので、必然的にタイアップを歌いたいという気持ちも強くて。アニソンを命がけで歌っていますという決意を伝えたくて、ちょっと大げさに言っちゃいました(笑)。

――ニューシングルも『へやキャン△』のタイアップが付いていますよね。『ゆるキャン△』シリーズのタイアップは、「SHINY DAYS」に続いて2回目になります。

「SHINY DAYS」は、作品のゆるっとした雰囲気から、ゆったり曲調のほうが合っているんじゃないかなと思っていたんですね。ディレクターの方からも、70年代、80年代の洋楽ポップをアレンジしたような楽曲にしたいと言われて、まさに思いが一致したんです。実際にできあがったときには、これを私が歌えるのかな……と思ったんですけど。

――それはなぜですか?

 それまで私が歌ってきたのが、EDMメインだったり、あまり笑顔が似合わなかったりするようなクールな曲が多かったんです。「SHINY DAYS」は、それまでのアーティストカラーと正反対のキラキラと太陽が輝くような歌だったので、歌えるかなっていう不安があって。でもレコーディングしてみたら、意外と合うのかもと思えたんです。歌詞の内容も、作品に寄り添ってキャンプに行く前のドキドキワクワクを詰め込んだ曲になっていて、私の新しい扉を開けてくれた曲になっていると思っています。

――フェスに出演されたときの「亜細亜に咲く花、亜咲花です!」という自己紹介の雰囲気にも、ピッタリとあった曲でしたね。あの自己紹介は、すごくインパクトがあって印象に残ります。

 ありがとうございます! 名前の由来をそのまま名乗れば、たくさんの人に一発で伝わるんじゃないかと思って自己紹介するときには必ず言わせていただいています! 実際、いろんな方に覚えていただけるようになったので、自分でもいい自己紹介を考えたなと自画自賛しています。

――新曲「The Sunshower」が主題歌の『へやキャン△』はショートアニメです。ショートアニメということでこだわった点は?

『ゆるキャン△』のOP「SHINY DAYS」を超えるような曲にすることにこだわったら、『へやキャン△』に寄り添うことができないと思ったんです。なので、『ゆるキャン△』とつながりはあるけれど、つながりすぎないことを意識しました。アニメの制作サイドからも「ポップすぎないものを」とオーダーがあったので、いっそバラードでもいいんじゃないかと思ったくらいで。いくつか候補の曲をいただいて、そのなかから『ゆるキャン△』っぽさも洋楽っぽさも、ゆったりだけじゃなくメリハリもあったこの曲を選びました。曲が決まってから、『ゆるキャン△』でEDを歌われていた佐々木恵梨さんの曲だと知り、まさに運命だと思いました。

――佐々木さんだと知らずに選んだというのは、すごいことですね。

 のちのち聞いたら、佐々木さんが2019年で20歳になった私に、「子どもから大人になった瞬間を忘れてほしくない」と思って作ってくださったんだそうです。『ゆるキャン△』のことも歌う私のこともすごく考えてくださった曲だったので、それが伝わってきたんだと思います。自分のことを特に深く知ってくださっている方に詞を書いていただくのは初めてだったんですが、聞いてみて自分でいうのもなんですが、「愛されてるな」って思いました(笑)。

――全体的に漂う“放課後感”がいいですよね。

 夕焼けに似合うような曲ですよね。サビの部分は主題歌としてテレビで流れるので、世界観が伝わるようにとキャッチーにしていただいたんですが、全体を通して聴くとサビから感じる印象よりもゆったりとしていると思うんです。アコースティックギターも印象的で、胸がぎゅっとなるようなソウルフルな曲。心温まる空気感も楽しんでもらえるところがいいなと思います。歌詞にも、学校が終わって一緒に帰るとか、他愛のないことを談笑するという放課後感が詰まっているんです。大人になると一緒に帰りながらしゃべるのって難しいので、対等にみんなと話し合えた中学、高校時代ってすごくスペシャルだなと思って、それを忘れないようにという思いも込めて歌いました。

――どんな気持ちでレコーディングしましたか?

「よし、歌うぞ」と気負うよりは、「じゃあ歌おっか」というゆったりした感じでした。私、緊張していたり構えていたりすると、声でわかっちゃうらしいんです。そういう歌い方だと、聴いている方も力が入っちゃうだろうし、それは『へやキャン△』らしくないので、ゆったりとした感じで歌ったほうがいいんじゃないかなと思って。それから、この曲は身近に大切な人がいることが当たり前じゃないと気づかせてくれる曲でもあるので、そのときの私の思いが、しっかりと歌にこもっていると思います。

――自分の感情が強くこもる歌は、歌いやすいほうですか?

 タイアップ作品に合わせて自分の歌うスタンスが変わるので、どちらのタイプでもタイアップであれば歌いやすくはあります。タイアップって形が決まっていて、そこに入れていく作業でもあると思うんですね。逆に、ノンタイアップは1から形を作っていかないといけないので、そういう意味では試行錯誤をします。

――「The Sunshower」は、間奏で笑い声が入っていますよね。

 収録にも裏話があって、レコーディング中に突然、佐々木さんや編曲をしてくださった中村ヒロさん、ディレクターの方が一発ギャグをやったりものまねをやり始めたんですよ。私はドッキリなのかと思って身構えていたんですが、あとあと聞いたら「素の感じを出したいから笑い声を入れたかった」と。ただ、私が “ガハハ笑い”をするタイプなので、それでOKが出なくて。「それなら事前に言ってよ!」ということで、一度笑い声を収録したんですが、今度は「亜咲花らしくない」とダメ出しをされました(笑)。結局いい感じのところをチョイスしてくれたみたいです。

後編へ続く

PROFILE
【あさか】10月7日生まれ。愛知県出身。アミュレート所属。2016年にシングル「Open your eyes」でデビュー。これまでにシングル6枚、ミニアルバム1枚、アルバム1枚をリリースしている。

商品情報
「The Sunshower」
MAGES.より発売中
通常盤:1,600円
へやキャン△盤:2,200円(各税別) 野下奈生(アイプランニング)