沢尻エリカ被告(33)は31日、初公判で女優業との決別を宣言した。昨年11月16日の逮捕から76日で初めて姿を見せた東京地裁425法廷。12月6日に保釈された後に直筆署名入りの文書でコメントしたものの、その後は都内の大学病院で入院生活を送り、周囲の徹底ガードによってベールに包まれていた。
◆初公判での主なやり取り
弁護人(以下、弁)「家族に対して」
沢尻被告(以下、沢)「母は外出できなくなり、不自由な思い、精神的にも苦労をかけて。兄にも、こうして裁判にまで来てもらって申し訳ない」
弁「検査結果は」
沢「大麻には軽い精神的依存が認められました。MDMAやLSDの幻覚に対して肉体的、精神的依存は認められませんでした」
弁「どう思いましたか」
沢「依存が見られず、安心しています。大麻に関しては、コントロールできる、やめられると思っていたので、精神的依存があってショックでした」
検察官(以下、検)「やめなかったのは、なぜ」
沢「いつでもやめられると思っていたのが間違いでした」
検「やめるきっかけは、いつでもありましたよね」
沢「…はい」
検「これまで有名人が薬物で逮捕された事件は知っていますよね」
沢「…はい」
検「どういう結果になるか、想像つきましたよね」
沢「(無言でうなずく)」
検「想像ついたのに、なぜやめないんですか」
沢「…悪の誘惑を断つことができませんでした」
検「本当に薬物をやめる気があるなら『なぜ』を考える必要があったのでは」
沢「…それは今でも自問自答しています」
検「薬物犯罪は再犯率が高いのは知っていますよね。あなたはどうすれば再犯しないと思いますか」
沢「言葉で言うのは簡単ですが、しっかりと決意してやらないと誓っていくことだけだと思っています」
弁「今後万が一、薬物を使うとどうなるか」
沢「また逮捕されることになります」
裁判官(以下、裁)「法律に触れることは分かっていたか」
沢「はい」
裁「抵抗感は」
沢「偽っているというか、ウソをついていることに罪悪感はずっとありました」
裁「偽りの友情は、勇気を持って断ることはできなかったのか」
沢「結果として断ち切ることができませんでした」 報知新聞社
沢尻エリカ被告、悪の誘惑を断つことができませんでした…初公判での主なやり取り
引用元:スポーツ報知