柳楽優弥、30代最初の主演作に奮起「気合十分!」 中学受験の実態を描く『二月の勝者』実写化

引用元:オリコン
柳楽優弥、30代最初の主演作に奮起「気合十分!」 中学受験の実態を描く『二月の勝者』実写化

 俳優の柳楽優弥(29)が7月スタートの日本テレビ系連続ドラマ『二月の勝者-絶対合格の教室-』(毎週土曜 後9:00)に主演することが、わかった。中学受験のリアルを描き累計50万部以上を突破した、高瀬志帆氏による同名コミック(小学館刊『週刊ビッグコミックスピリッツ』連載中)を初の実写化。6年ぶりの地上波ドラマ主演となる柳楽は「30代になって一発目の作品が『二月の勝者』になります。『俳優は30代からだ!』と言って下さる人も多いので、30代一発目、チャレンジしていきたい! 気合十分で挑みたい!と思っています」と奮起している。

【写真】“合格祈願”受験生に直筆メッセージを寄せた柳楽優弥

 柳楽が演じるのは最強で最悪のスーパー塾講師・黒木蔵人(くろき・くろうど)。業界最大手の名門中学受験塾から、業績不振の中堅塾『桜花ゼミナール』に校長として赴任。着任早々、彼は新6年生に「絶対に全員を第一志望に合格させる」と宣言する。受験塾はサービス業、子供の将来を売る場所だと言い切る蔵人。しかし、その超現実的で本音主義の黒木は、その鋭い洞察力と行動力で個々の生徒の本質を見抜き、親の不安を解決に導いていく。中学受験をテーマとしながらも『家族問題』『教育問題』など、現代社会のさまざまな問題に切り込む“人生攻略ドラマ”となっている。

 もともと、原作について関心を持っていたという柳楽は「楽しく読みながらも『教育』や『家族』というテーマもしっかり描かれていて、主人公が問題を解決していく様子も痛快で楽しいと思います。実は、妻がこの原作を大好きで(笑)。僕も読んで一目惚れした作品なので、(主演決定を知って)とてもモチベーションが上がりました! 面白いドラマにしたいです」と意欲をみせる。

 「中学受験は課金ゲーム」「親はスポンサー」「子供を合格に導くのは、父親の経済力と母親の狂気」過激な言動で波紋を投げかけ、常に周囲を圧倒する蔵人。その印象について「毒舌キャラ(笑)。ただ、それだけではない裏がしっかりありそうなので、ドラマでどんな脚本になっていくのかが楽しみですし、(演じる上で)今から緊張もしています。思う存分チャレンジしたいと思います! 先日ファンの方に『先生役をやって欲しい!』と言われたこともあり、その方の夢は叶えられました(笑)。自分もモチベーションが上がっています!!」とやる気をにじませる。

 原作の高瀬氏は「主演・柳楽優弥さん…! ファンです!!」と歓喜。「一報を頂いた時はびっくりしすぎて3回くらい聞き返し、ひっくり返って頭を打ち、『これは今の頭部強打で見ている幻か?』と思ったくらいです。柳楽さんに「黒木」を演じて頂けるなんて、人生何が起こるか本当にわかりません。毎日ご飯が美味しいです。どんなエモーショナルなドラマになるのか、一視聴者としても、とても楽しみです!!」と期待を寄せている。

■日本テレビ情報・制作局 次屋尚プロデューサー コメント

原作「二月の勝者」の主人公・黒木蔵人を見て、すぐに「柳楽優弥だ!」と思いました。柳楽さんの目力と佇まいの中には、人間味と狂気が共存しています。

原作の主人公は、辛辣な言葉とトリッキーな行動で周囲を圧倒しながらも、
最後には人々の心をつかみ、支持を得ていくスーパーキャラです。
彼の言動は一見、異端に見えはしますが、言ってることは邪説ではないのです。
常に世の中を、未来を見据えています。
そんな強烈で奥深い主人公を、柳楽さんに演じていただくことで、いっそうその存在感と魅力に輝きが増すと確信しています。

未来を担うのは今の子供たちです。
このドラマは中学受験の世界を舞台にしながらも、描かれていくのは「家族の問題」であり「教育の問題」でもあります。子供たちを見つめ、家庭を見つめ、未来を見つめるきっかけになってもらえたらなぁ、なんて思っています。