綾野剛、舞台盛岡で全編撮影に思い「映画の醍醐味」

引用元:日刊スポーツ
綾野剛、舞台盛岡で全編撮影に思い「映画の醍醐味」

俳優綾野剛(38)が30日、都内で、主演映画「影裏」(大友啓史監督、2月14日公開)完成披露舞台あいさつに出席した。

同作は、沼田真佑氏の芥川賞を受賞した同名小説の映像化。舞台となった岩手は大友監督の出身地。同作にほれ込み、大友監督自らが映画化に動いた。見知らぬ土地で唯一心を許した友との出会いと別れ、主人公が喪失と向き合い再生していくヒューマンストーリーだ。綾野は会社の転勤をきっかけに岩手・盛岡に移り住んだ青年、今野秋一を演じる。

オファーを受けた感想は「素直にうれしかった。大友さんが愛した大切な作品なので、すごく光栄でした」と話した。18年夏、全編盛岡で撮影された。「現場に行ってその土地からの創作は映画の醍醐味(だいごみ)。ワンチームで最後まで駆け抜けた。個の力を発揮するよりも、集団で1つのものをちゃんと紡いでいくことのほうがこの作品にとって大切だろうと。それは結実していると思う」と話した。「影裏を生む光となる作品になればと思っています」とアピールした。

この日、松田龍平、大友監督も登壇。大友監督は「原作を読んだ時から2人の顔が浮かんでいた。2人の相乗効果で出来た作品で、自分は場を整えるだけだった」と語った。