勅使川原三郎が愛知県芸術劇場の芸術監督に就任「地元に根ざしたプロジェクトを」任期は4年間

引用元:中日スポーツ
勅使川原三郎が愛知県芸術劇場の芸術監督に就任「地元に根ざしたプロジェクトを」任期は4年間

 ダンサー、振付家の勅使川原三郎(66)が4月から愛知県芸術劇場に新設される芸術監督に就任する。29日、名古屋市で会見した勅使川原は「地元に根ざした、教育的で、私が退任した後も続けられるプロジェクトをつくりたい」と抱負を語った。任期は2024年3月までの4年間。

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 勅使川原は1980年代からダンサーとして活動し、2003年、パリ・オペラ座バレエ団の振り付けを担当。17年には、フランス芸術文化勲章オフィシエ賞を受けるなど国内外で活動している。同劇場では1993年にダンス公演で出演し、今年3月までの1年間はアドバイザーに就任。2016年、あいちトリエンナーレでオペラ「魔笛」を演出した。

 昨年、表現の自由が問われた、あいちトリエンナーレに次回、かかわる可能性があるが、「表現への批判にどう立ち向かうか。表現者の資質を(私は)客観的に見る立場。主観的に見るつもりはない」と方針を述べた。

 芸術監督としては「(公演が)成長し、質を高めるところを見てもらいたい」と考えており、継続させ、再演を重ねることで舞台がどう変わっていくかが注目点となりそうだ。「愛知からどんなことが起こるだろう、と期待してもらいたい」と述べた。

 3月12日にダンスと詩、音楽による新作「三つ折りの夜」を3月6~8日、東京芸術劇場、12日に愛知県芸術劇場で開催。7月から2021年2月の就任記念シリーズ3作でも演出、出演などを予定している。出演の機会も増えそうだ。