俳優、演出家の中村龍史氏が死去 68歳「マッスルミュージカル」手がける 「やすらぎの郷」にも出演

 俳優で演出家、振付師でもある中村龍史(なかむら・りょうじ)氏が22日、都内の病院で死去した。68歳だった。

 中村氏は51年、東京・上野で生まれ、69年に劇団四季に入団。81年からは演出家として活躍。1981年、役者業を休止し、コンサートの構成・演出・振付を手掛ける演出家としてデビュー。松任谷由美、小林幸子ら有名アーティストからアイドルまで幅広いジャンルのコンサートを手掛けた。2001年から「筋肉(マッスル)ミュージカル」に取り組み、2006年、2007年ラスベガスでのロング公演「MATSURI」も成功させた。19年3月には「筋肉(マッスル)ミュージカル」を進化させたスポーツミュージカル「energy~笑う筋肉」を上映していた。17年のテレビドラマ「やすらぎの郷」(テレビ朝日)で約30年ぶりに役者業復帰していた。

 所属の吉本興業が29日発表したもので、通夜、告別式は家族、近親者のみで執り行なうという。後日「お別れの会」を開く予定。