上白石萌歌、新生PARCO劇場で最年少座長!9月開幕「ゲルニカ」に主演

上白石萌歌、新生PARCO劇場で最年少座長!9月開幕「ゲルニカ」に主演

 女優、上白石萌歌(19)が、9月に東京・渋谷のPARCO劇場で開幕する舞台「ゲルニカ」に主演することが16日、分かった。2016年からの建て替え工事を経て今年1月に“新装開店”した同劇場は、来月13日からオープニングシリーズと銘打った14作品を1年2カ月にわたり上演。今月28日に20歳の誕生日を迎える萌歌は、新生PARCO劇場での最年少座長を任され、「今から期待やら不安やらが一気に押し寄せてきている」と武者震いしている。

 ドラマ、映画、歌手と多彩に活躍する萌歌に、新たな勲章が加わった。

 萌歌の主演で、9月に上演される舞台「ゲルニカ」は、16年から3年超の建て替え工事を行い、今年に完成した“演劇の聖地”PARCO劇場のオープニングシリーズを飾る14作品のひとつ。3月13日に開幕する第1弾「ピサロ」の渡辺謙(60)を筆頭に、各作品の主演に天海祐希(52)、中井貴一(60)と豪華俳優が並ぶ中、萌歌は20歳で新生PARCO劇場の最年少座長に名を刻む。

 演出家デビュー40周年の栗山民也氏が手掛ける「ゲルニカ」は、世界的画家、パブロ・ピカソの反戦絵画「ゲルニカ」から着想。1937年前後のスペイン内戦で無差別爆撃を受けたバスク地方のゲルニカを舞台に、暴力や混沌に巻き込まれた人々を描く。萌歌は、ゲルニカの貴族の家に生まれた箱入り娘のサラ役で、激動の内戦下で目覚め、人間として成長する姿を演じる。

 2011年の「第7回東宝シンデレラ」でグランプリに輝き、ミュージカル初挑戦となった「赤毛のアン」で16歳にして史上最年少のアン・シャーリーを熱演した萌歌。昨年はNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」で、日本女子水泳で初の金メダルを獲得した前畑秀子を演じきり、歌手としても透明感のある歌声が定評だ。

 今回、マルチな才能で大役に抜てきされた新進女優は、ピカソの名画から「身震いするような恐怖」を感じたといい、「ゲルニカの人たちの想い、祈りとはどのようなものだったのか、必死に受け取りながら演じたい」と意欲。最年少主演にも「今から期待やら不安やらが一気に押し寄せてきている」と燃えている。

 また、夢だったという名演出家との初タッグに「栗山さんの舞台にこんなにも早く出演させていただけることを心からうれしく思います」と笑顔。「栗山さんを信じて最後まで駆け抜けられれば」と自身が演じるサラのごとく、女優として成長を遂げる作品になりそうだ。