軍師・勝又健志を支える“胆力”を解説者も絶賛 接戦制し個人7勝目/麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES
軍師・勝又健志を支える“胆力”を解説者も絶賛 接戦制し個人7勝目/麻雀・Mリーグ

 大和証券Mリーグ2019・1月28日の1回戦で、EX風林火山・勝又健志(連盟)が僅差の接戦を制し、個人7勝目、チーム14勝目を挙げた。

【映像】勝又健志の胆力が光った試合(第1試合)

 「相手がどういう狙いでくるのかを早い段階で読み取ることを重視して戦う」。“麻雀軍師”こと勝又は、攻守にわたってその精度の高い読みを披露した。

 対局者は起家から渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)、勝又、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)。

 東1局2本場、メンツが一つもない配牌をもらった勝又は「相手も苦しそうな手牌」と見極め、2巡目から積極的に仕掛け出し、タンヤオ・赤で2000点(+600点、供託4000点)をアガリ切って機先を制した。

 南4局をトップ目で迎えたが、2着目だった親番・小林とはわずか600点差。1000点以上アガればトップを確定出来るので「リスクを負ってでも前に出る価値がある」とタンヤオ仕掛けに出た。「これは勇気ある仕掛け」と解説の赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)が感嘆する中、12巡目にテンパイを入れたが、親番・小林に3000点をアガられ2着目に後退した。

 続く南4局1本場、勝又とは3200点差の3着目だった白鳥の2巡目ダブ南ポンを見るや「何を先切りすればいいのか」と白鳥にポンされる可能性があった牌は切り順を遅らせたり、ドラ2万が重なった時点で、手牌にあった3万が後に危険になると判断し、先切りしながら手牌を進行していった。

 実際、勝又が3万を切った次巡に白鳥にはカン3万待ちのテンパイが入り「すごいこの手順」と視聴者を驚かせた。14巡目にテンパイを入れたが「リーチに行くと(小林)剛さんがノーテンでトップという楽な状況にさせてしまう」とヤミテンを選択。「細かいところまで読んで集中していました」と慎重な打牌選択を繰り返した結果、放銃するリスクを避けた小林がひとりノーテンとなり、2019年12月6日以来、約2カ月ぶりとなるトップを手中に収めた。

 小学生にもファンがいるほど、わかりやすく的確な解説にも定評のある勝又が、知力を振り絞って考え抜いた緻密な選択の数々には、“ゼウスの選択”と称される解説の鈴木にして「胆力と自信がすごい」と言わしめるほどの凄みがあった。【福山純生(雀聖アワー)】

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