“炎上対策のプロ”三浦崇宏氏「感情はいらない」東出昌大事務所コメントが炎上した理由を分析

引用元:スポーツ報知

 株式会社GOの代表取締役でクリエイティブディレクターの三浦崇宏氏(36)が28日、都内で初の著書「言語化力(言葉にできれば人生は変わる)」(ソフトバンク出版刊)の出版記念トークイベントを開催した。

 三浦氏は15年のマクドナルド異物混入事件などを担当した“炎上対策のプロ”。イベント後に取材に応じ、不倫騒動で大炎上している東出昌大(31)の対応について言及した。

 三浦氏は2007年に博報堂に入社し、17年に独立。これまでに、黒塗り文書をもとにしたグラフィックを国会議事堂前駅に掲載した「ケンドリック・ラマーの黒塗り文書」、人気歴史漫画「キングダム」のビジネス書を手がけ、SNSを中心に話題を集めた。博報堂時代にはマクドナルド異物混入事件などを担当したことがきっかけで、現在も非公式で企業の炎上対策の相談を多数受けている。

 東出は女優の唐田えりか(22)との不倫が原因で、妻で女優の杏(33)と別居中だと23日発売の週刊文春で報じられた。発売前日には所属事務所が報道各社にFAXでコメントを発表。東出本人の様子について「ひたすら後悔にさいなまれ苦しんでおります」と記したが、杏の苦しみに寄り添っていないと大炎上につながった。

 三浦氏によると、“謝罪の5原則”があるといい「〈1〉思っている以上に丁寧に謝罪やお辞儀をすること〈2〉経緯を報告〈3〉原因を報告〈4〉対応策を報告〈5〉この問題以外のことは対応しない」と回答。その中でも東出の様子のコメントは〈5〉に反しているとし「『苦しんでおります』など、感情はいらない」とバッサリ。「東出さんが涙ながらに謝罪をして、相手とは何回会ったかなどを自責で説明すべきだった」と続け、「謝罪の5原則ができていれば、世の中の炎上がなくなる。これまで5原則ができていたものは話題になっていない」と分析した。

 初の著書本となった同書は印象に残る言葉を発するための指南本。当初は「世の中にいい本や読まなくちゃいけない本がいっぱいあるのに、新しく本を書く必要があるのか?」と悩んだというが、「多くの人のためになりたい。世の中を少しでも良くしたい」と、すでに書籍化されていない「言語化力」をテーマに約10日間集中して執筆。22日に発売し、この日までに約4万部を売り上げた。「まだ仲間が買ってくれている気がする。さっき通りすがりの大学生に囲まれて『握手してください』と言われたましたが、『本買います』って。まだ買ってないんかいとなりました」と笑い飛ばしたが、08年北京五輪銀メダリストでフェンシング協会会長の太田裕貴(34)らがツイッターで同書を紹介し「うれしいですね」と目尻を下げた。

 ◆三浦 崇宏(みうら・たかひろ)1983年9月16日、東京都世田谷区生まれ。2007年に早大を卒業し、同年博報堂に入社。マーケティング、PR、クリエイティブの3領域を経験。17年に独立し、広告会社「GO」を設立。日本PR大賞など数々の賞を受賞。東大、早大、筑波大学などで講師実績がある。 報知新聞社